「今日はバナナの皮に滑っちゃうかも。気をつけて!」星占いのウンザリなBullshit(戯言)を集約『A really mean zine about horoscopes』

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とある日常に転がる会話を想像していただきたい。「誕生日いつなの?」にはじまり、「ということは〇座だね」。転じて「双子座って〇〇っていうよね」「いや、でも私どっちかっていうと水瓶座っぽいなんてよく言われるんだよね」。
 星占いに疎い筆者には、〇座っぽい、〇座っぽくないってどういう判断なのかがよくわからない。それから、「ラッキーカラー」に「ラッキーアイテム」。「しいたけ」がラッキーアイテムってどうやって決めたんだろう(実際に一度あった)。

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 現在までに星の数ほど繰り返されたであろう、この手の会話。“星占い”のハナシ。今回紹介したいのは、その星占いについてのジン。だけどこれ、2018年!〇座について★などというジンではない。ジン、『A really mean zine about horoscopes(ア・リアリー・ミーン・ジン・アバウト・ホロスコープス)』。訳して「星座について意地悪な解釈だけのジン」。
こちらのジン、星占いにまつわる愚かなbullshit(戯言)にウンザリした人たちにおくりたい」。前回紹介した、自らの“愚かな恋”を綴ったイラストジンの作者、ジェニーちゃん。今回もタイトルからグイグイきてます。なんかよくわからないロマンスとミステリアスを利用して、意味不明なアドバイスを神秘的に感じさせてしまう恐るべし星占いに、時々液ダレしつつのブキミかわいい水彩イラストとテキストで物申す。

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右に描かれているのは「てんびん座」らしい…。

 ジェニーちゃん、これまでに聞いた中で一番愚かだと思った星占いのアドバイスは?「“You should keep your focus on the ground today, you might step on a banana peel.(バナナの皮で滑るかもしれないから、今日は一日地面に注意しておこう)”」。ありがたいお告げよりももっと愚かだったのはその友人。「ずっと地面を見て歩いてて、柵に頭ブツけてたんだよね、その子」。なんてベタ。ぶっちゃけ、星占いのメッセージってわりといつもベタな気がする。「ーーーなアナタ、今日は★▲◎◆な一日かも?」なんて、もしも星占いと言われなければ「なに当たり前のこと言ってんの?」が多いのは否めない。それを神秘にしちゃう星占い。だからすごい、のか? 夜空にきらめく星がある限り、星占いを信じる信じないは永遠のテーマだろうが、ジェーンちゃんは言う「わたしにとって信じるっていうのは、選択の余地のないもの(信じるしかない)」。

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 ちなみに、これまででもう一つ、筆者がかなり驚いたラッキーアイテムは、「ビデオデッキ」だ。持ち歩けるわけがないし、そもそももう持っていない。ありえないラッキーアイテムをまとめたジンがあったらそれもぜひ読みたい。

A Really Mean Zine About Horoscopes

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All images via Jenny Cao
Text by HEAPS
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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