コンクリートジャングルでアーバンライフを送る都会人にとって、ふと緑を感じさせてくれる、たとえば観葉植物なんてのはありがたい存在だ。最近では完全予約ショー・ルーム型&植物をカスタマイズ販売する新しい園芸ビジネスが登場。インスタでは“#platporn”、
“#urbanjungles”で自慢の観葉植物ポストも人気で(ミレニルズの37パーセントが観葉植物を楽しむ)、都会のインドア園芸はブームになっている。
Image via Fancy Crave
だが、いざやろうとなると引っかかるのが「汚れる・虫がわく・手間もかかる」(本来それが醍醐味であるとは思うけど)。だが、そのネガティブ三拍子を無に帰す土が登場、その「かるつちくん」はゴミ箱行きの“古着”でできた、汚れ・虫つかずの「繊維の土」だ。販売元は、15年前に脱サラし農業の世界に飛び込んだ柳川宗一氏の「やなファーム」。トマト農家の彼は、10年前に大学農学部で「繊維の土」と出会い試験栽培に着手。かるつちくん使用歴はなんと10年、トマトをすくすく育てている。
ちょっと待って、「繊維の土でほんとに植物が育つの?」。もう少しかるつちくんを解剖してみると、“土”の90パーセントは古着(化学繊維)。回収したリサイクル古着を糸くずに解きほぐし、8ミリ角のチップ(粒)に加工している。従来の土に比べると、虫が発生しにくい・底面から水をじっくり吸収・非常に軽い(20リットルで3キロ、従来の土の3分の1の重さ!)。さらに、毎年たった一度干し上げ乾燥すれば、繰り返し使用もOK。もはややる気さえあれば、パスタやピザにハーブを、ティーにミントをペペっと、味噌汁にネギをプチッ、サラダにプチトマトをもぎもぎできるのだ。半永久的に…!
家にプラントある生活ブームに、“土なし・水やりなし”の枯れない植物栽培ポットなども出てきたが。「なんでもやってくれちゃ合理的すぎ、植物を育てている気がしない。水やりもしてあげたいし、植木鉢もおしゃれな陶器でこだわりたい。あ、でも重い土や虫大量発生はヤダ」というわがままアーバンガーデナーに、かるつちくんはぴったりだ。
詳しくは、コチラから。
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Text by HEAPS, Editorial Assistant: Tomomi Inoue
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine