【今週のZINE】大胆でおおっぴろげ。潔さが逆にエロくない、女たちの自慰スタイル図鑑『WANK(ウォンク)』

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「下ネタ」ー 下は「人間の下半身」と「下品」のダブルミーニング、ネタは「話のタネ」。
みんな大好き下ネタ。女性同士の下ネタはえげつないと言われるものの、なかなか話にあげられないタブーネタがある。
それは「自分で」の行為じゃありませんか。

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 今回紹介するジンは、もはや「性の話題に後ろめたさなんて一切要らない!」と言わんばかり、大胆で露骨な1冊だ。

『WANK(ウォンク):自慰行為』。タイトルからしてあけすけなイラストレーションジンは、女性の12の驚くべき“自慰方法”を集めたもの。作者はイギリス人アーティストで、クィアカルチャーやフェミニズムをテーマに活動するSophie Crow(ソフィ・クロウ)だ。

Wank cover

 そもそものきっかけは、ネット掲示板で女性たちがお気に入りの自慰行為をシェアするフォーラムを偶然見つけたことだった、とソフィ。
「みんながシェアしていたいろんなマスターベーション方法に驚いたわ。みんなクリエイティビティに溢れていて」

 テレビのリモコンからドアまで、日常生活のモノを自慰行為のお供にしてしまう女性の“リアル”自慰スタイル。どこか好奇心を駆り立てられた彼女は、イラストに描き起こすことにした。

「2着のブルマーとヘアブラシ」

Wank book page -Sophie Crow

「テレビのリモコン」

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 ンまあ独創的でおおっぴろげ(女性の表情がなんともシュール…)。しかし、なぜかそこにはあの下ネタ特有のイヤラシさがない。
「このジンはあくまで、“non-male-gaze(男性目線ではない)”なもの。女性の性に対する欲を表現しただけだわ。それがポルノである必要はまったくない」と言い切るソフィ。

 多かれ少なかれみんなの中にある、自慰行為ネタをタブー視する気持ち。つい後ろめたさを感じてしまうあなたに『ウォンク』は、「何も恥ずかしいことはないよ」と語りかけ、性に対する罪悪感と潔く決別させてくれるのだ。

WANK

—————
All images via Sophie Crow
Text by Shimpei Nakagawa and HEAPS

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