フォロワーは家族3人だけ。4年間父親が呟いたジワジワくるツイートをまとめた『Dad Tweets』

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昨年ツイッターでバズった「#お父さんを自慢してみよう」。父の日にちなんで、お父さんの破壊力抜群なエピソードを共有しあおうというハッシュタグだったのだが、父の日を過ぎても人気の火は消えず。“父ツイート”は止まらなかった。威厳を見せる亭主関白な頑固親父も、かかあ天下で頭が上がらない弱気なオトンも。彼らは時におもしろい。脈絡のないボソッとした呟きやふいに送られてくるメールは、ガチなのかツッコミ待ちなのか。

 父親のジワジワくるおもしろさをまとめた一冊のジン、『Dad Tweets(ダッド・ツイーツ、パパのツイート)』。こちらは実の父のジワジワくる4年間のツイートを厳選した“父親のツイート集”だ。ネットレビューでは「センス抜群でおもしろい!」と星5つの高評価。「パパのツイートは非公開の鍵アカだから、フォロワーは私と兄、それに当時まだアカウントを持ってなくて無理矢理登録させられたママの3人。家族だけ」とは作者であり娘のエイミーちゃん。ジンのはじまりは「パパのツイートって地味におもしろくて。それを友だちに話したらパパをフォローしたいって言われたんだけど、パパはオンラインで家族以外と繋がることに興味がなかった。で、ジンならプライバシーを守りつつユーモアを共有できると思ったから」。

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 エイミーちゃんパパがツイッターにハマったのは2009年(割と早め)。最初はお気に入りのスタンダップコメディの日程把握として活用。が、次第に「家族へのメールがわりに、ツイッターでいろいろ呟きはじめた。“なんて天気がいいんだ“とか“キム・カーダシアンの28億円結婚式について“とか」。エイミーちゃんパパ、脈絡ない。

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こちらがエイミーちゃんお気に入りのパパのツイートトップ3。

People just do not understand Kanye. It is hard being a visionary (I know).
みんな、カニエのことを理解していない。ビジョナリーでいることは難しい(私にはわかる)。(奇行の果てに全米公演をキャンセルし、緊急入院した彼を皮肉っている)

I am thinking of changing my name to “Hardly.” Or maybe just “Hardly B.” But I guess I should use my new full name of “Hardly B. Workin”

“ハードリー”に改名しようか考え中。それか“ハードリー・ビー”かな。でも多分“ハードリー・ビー・ウォーキン”にした方がいいな。(エンジニアとして多忙を極めて働く自分を称えたかった)

Peeps rail on me for keepin it real. Don’t be haters. Be relaters.
みんな、思うままに私を批難する…。嫌いにならないで、話し相手になって。(くだらないことばかり呟く自分を見放さないで、と家族に訴えている)

 現在、家族と離れて暮らすエイミーちゃん。「パパの顔を見て話すことは難しい。でもツイッターならいつだって覗けるし、近くに感じられるからいいよね」。 抱腹絶倒じゃないんだけど、たった3人(しかも家族)のフォロワーに向けて父親がツイートを放つという事実だけでジワジワくる。

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サンタっているのか?

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Photos via Amy Burek
Text by Yu Takamichi
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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