人口減少や高齢化、過疎問題によって年々増加している、空き家。老朽した空き家が解体されれば当然、あり余るのは廃材だ。
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再利用されるのはたったの2割。多くが産業廃棄物として処分される古材を「資源」として再び命を吹き込みたい。古材が当たり前のようにあるコミュニティや暮らし、文化を生み出したい。
そんな想いのもと、今秋、長野県諏訪市にオープンするのは建築建材リサイクルショップ「リビルディングセンタージャパン(以下、リビセン)」だ。
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リビセンのオリジナルはアメリカ・オレゴン州ポートランドにある「ReBuilding Center(リビルディングセンター)」。建材リサイクルショップだけに留まらず、スタッフやボランティア、お客が交流する場として地域コミュニティに根ざしていることに感銘を受けたとある夫妻、「正式に日本でリビルディングセンターを名乗りたい」と直談判したのだそう。
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運営するその夫妻は、東野唯史さん・華南子さん。空間デザインユニットmedicala(メヂカラ)としてこれまで日本各地に空間づくりを行ってきた彼ら、「いい空間をつくる」ため依頼を受けた土地に3ヶ月ほど仮暮らしをし完成したらその土地を去る、そんな遊牧民のような生活を4年間続けていた。
日本中で古い空き家やビルが壊され、廃材がゴミとして処分されている現状を目の当たりにし、自分たちがいま持っている技術や知識を用いて何かできることはないのだろうか、とはじめたのが今回のプロジェクト。
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廃材がつなぐコミュニティ・廃材利用の文化を作るべく手掛けるのは「古材販売」「デザイン提案」、そしてコミュニティに欠かせない「カフェ」。
廃材をレスキューし販売するのはもちろんのこと、その生まれ変わった古材を用いた空間や家具のデザインを提案。さらに建築や古材に興味がない人にも来てもらえるようカフェをつくるのだ。
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「世の中に見捨てられてしまったものに、もう一度価値を見出し世の中に出していく」。新しい形の建材リサイクルショップは、廃材が「資源」と呼ばれるようになる日を目指し、ゴミ箱行きだったものがコミュニティや文化を生み出せることを教えてくれる。
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詳しくはコチラから。
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Text by Shimpei Nakagawa and HEAPS