「もう一個できちゃった★」“ユーウツなニキビの日”なんてない?ポップアクネパッチ×自撮りでたのしむZ世代は、晴れ上手!

隠すより飾ってしまおう。ユーモアで、ニキビがたのしいものに変わる?Z世代の“憂鬱なもの”の転換法。
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誰もが一度や二度は悩んだことがある「ニキビ」。青春の負のシンボルとして、いつの時代もティーンに“憂鬱”、“嫌悪”という負の感情をもたらしてきた。

しかし、ここ最近。ニキビの概念をガラリと変える〈ニキビパッチ〉が降臨した。Z世代ら若者たちは、星や花のニキビパッチで“憂鬱”をデコって吹き飛ばし、むしろたのしんでしまうらしい。

「隠すよりデコった方が私たちらしくない?」Z世代のツボを抑えるニキビパッチ

 ニキビ治療薬の宣伝文句に多々見かける「ニキビのない美しい肌になって、人生を謳歌しよう!」。ニキビは、たのしい毎日にはあってはならないもので、一刻も早く消し去りたいもの。しかし、最近ではありのままの“ニキビ顔”でもいいんじゃない? と、ニキビがたくさんの自分の顔を「ピザフェイス」と喩えるインスタグラマーが人気だったり。KPOPアイドルたちが公の場でもニキビパッチ(ニキビに効く成分が含まれた絆創膏のようなもの)をつけていたり。多様な身体の美を認める「ボディ・ポジティビティ」ならぬ、スキン・ポジティビティが進んでいる。

 もはや“恥ずかしいもの”ではなくなったニキビパッチだが、その一般的な見た目といったら、目立たないように配慮された半透明や肌色のトーン。形は一様に、シンプルな円形だ。絆創膏のような見た目に、筆者もニキビパッチにお世話になったとき「ケガでもしたの?」などと聞かれてしまった経験もあった。

「どうせニキビパッチをつけるなら、つまらないデザインじゃなくて、かわいいデザインをつけよう」。そんなフィーリングから生まれた“新しい世代のニキビパッチ”が、いまのティーンに人気だ。ボディポジティビティを推進する英モデル、チャーリー・ハワードがスタートした米国発スキンケアブランド「squish.(スクイッシュ.)」のニキビパッチは、ピンクや水色とカラフルな花の形。真ん中にはキラリとスパンコールが輝く。若い世代に人気の米スキンケアブランド「Truly(トゥルーリー)」が発売するのは、いま話題のCBD(大麻の成分カンナビジオール)配合の「CBDニキビパッチ」。CBD由来にちなんだ大麻の葉っぱの形だ。これらパッチをペタペタと貼った顔をパシャりと自撮りしてSNSに投稿。ニキビをポップに受け止める姿勢は、まさにZ世代といったところ。



@squish.beauty



@trulybeauty

 その中でもひときわ人気なのは、今年創立の米国発スキンケアブランド「Starface(スターフェイス)」の「Hydro-Stars(ハイドロ・スターズ)」。その名の通り星の形をしたニキビパッチで、黄色のみならず、赤や緑、ピンク、オレンジ、とカラーバリエーションも豊富。スマイルフェイスのキャラが描かれた専用のニキビパッチケースまでついている。スターフェイスは「みんなに自分の肌を愛せるようになってほしい。だから、ニキビに超かわいくて超効く方法を提供しています。“ニキビ・ポジティビティ”を掲げて闘っていこう」と、ニキビもちのティーンを元気づける。




「ハイドロ・スター」の原料はビーガン、そして開発実験の際に動物実験は一切おこなわれていない。動物にもお肌にも、やさしいのだ。

ユーザーはキメ顔、ブランド側はギャグ投稿。ニキビパッチふざけまくる

 お花型のスクイッシュも、マリファナ型のトゥルーリーも、元気いっぱい星型のハイドロ・スターも、次世代のニキビパッチは「インスタのコンテンツ」としてもたのしめる。インスタグラムには34,000人のフォロワーがおり、ティーンユーザーやインフルエンサーのパッチのキメ顔や、「ニキビも星に変えちゃおう」「いままでで一番キュートなスキンケアプロダクト。しかも、効き目も抜群」などのコメントつきのラブコールが日々届く。

 ブランド側の投稿も大変ユルく、感謝祭のシーズンには七面鳥にハイドロ・スターを貼ったコラージュ写真や、桃(お尻の喩え)にハイドロ・スター。服役中のラッパー、テカシ69の顔写真にもハイドロ・スターだ。専用ケースに、マリファナの葉っぱまで入れた写真も…。それ以前に、ニキビパッチに「ハイドロ・スター」という愛称をつけてしまうのも、茶目っ気たっぷり。「ニキビ=いやなもの」ではない、ユーモアたっぷりな切り返しがおもしろい。



@starface

 医療にも最新テクノロジーが駆使されるなか、シールのようにぺぺっと貼れるアナログなスキンケア商品が、Z世代の人気を博す。Z世代が欲するニキビパッチは、デコれるニキビパッチ。Z世代は、憎っくきニキビをも“たのしめるコンテンツ”へと変換している。

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Eyecatch by Midori Hongo
All images via Starface
Text by Ayano Mori
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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