自然に生けるもの、クラゲ、しゃれこうべ。現代ステンドグラスアーティストがガラスに刻む、現代の万物

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ニューヨークの名所、セントラル・パーク南西に位置する、ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン。粘土やガラス、金属や繊維などによる現代的な手工芸品を積極的に展示する美術館だ。今回紹介するのは、同館でこれから開催予定の展覧会『Brian Clarke: The Art of Light』。英国人アーティストのブライアン・クラークによって作られたステンドグラスが館内を飾る。

ステンドグラスを用いるアーティストのなかでも世界で著名な一人、と名高いブライアン。1970年代から、オスカー・ニーマイヤーなど、著名な建築家たちと協力し世界各地の有名建築のステンドグラス作品を手掛けてきた。建築アーティストとして王立英国建築家協会に所属し、英国王立技芸協会が個人に授与する栄誉称号「ロイヤル・ソサイエティ・オブ・アーツ・フェロー(FRSA)」を授与された経験も持つ。

同展では、花や生き物など自然をモチーフにした色鮮やかなステンドグラスから、骸骨(がいこつ)が描かれたモノトーンなステンドグラスまで、そのスタイルは多岐に渡る。さらにニューヨークの『Manhattan(マンハッタン)』や、スペインの『Seville(セビーリャ)』など都市の名を冠した作品から、クラゲが漂う『World Without End(終わりなき世界)』などアブストラクトな作品まで、100点以上が展示される。

残念ながら現在は新型コロナウイルス感染対策のため一時閉館中。再開の目処はたっていないが、展覧会は8月23日まで。ニューヨークでの長期に及ぶ都市封鎖が終わったとき、暗い闇の先には、ブライアンの美しいステンドグラスを通して美しい光が差しこむだろう。


World Without End
The Art of Light at the Sainsbury Centre, supported and organised in association with HENI
Brian Clarke
Photo © Matthias Kirchberger
Image dimensions: 2560px x 1893px


Seville
The Art of Light at the Sainsbury Centre, supported and organised in association with HENI
Brian Clarke
Photo © Chris Gascoigne
Image dimensions: 2560px x 1709px

Study for Portrait of The Five Sisters 2007, lead on lead

The Art of Light at the Sainsbury Centre, supported and organised in association with HENI
Brian Clarke
Photo © Matthias Kirchberger
Image dimensions: 2560px x 1706px


Flowers for Zaha
The Art of Light at the Sainsbury Centre, supported and organised in association with HENI
Brian Clarke
Photo © Fraser Watson
Image dimensions: 2560px x 2227px


Manhattan
The Art of Light at the Sainsbury
Centre, supported and organised in association with HENI
Brian Clarke
Photo © Chris Gascoigne
Image dimensions: 2560px x 1920px

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Text by Aya Sakai
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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