ビジネス街のランチタイムはカオスだ。限られた1時間のお昼休憩、重要なのは時間配分。往復の所要時間と店内での待ち時間を考慮し、似たような候補の中から結局いつもの近場をチョイス。あぁ、列に並ばずに、すんなりおいしいランチを食べられたら。
行列スキップでランチをゲットする
インスタント食品でちゃちゃっと済ます日もあれば、忙しくて食べられない日もある(お弁当を持参できればなによりだけど…)。勃発するのはレストランやコンビニでのランチ争奪戦で、「闘わずしてお昼食べたい」という願望は多くの国と都市にあったようだ。いざ争奪戦終止符にのぞんだスタートアップが「ミールパル(MealPal)」、設立から2年、5ヶ国16都市(日本はまだ)にて、忙しいビジネスマンのランチタイムの救世主として重宝されている。
(出典:MealPal Official Website)
ミールパルは並ばずにランチを受け取ることができる「定期購入型ランチサービス」。アプリをダウンロードし、数百店の提携レストランの中からその日の気分に合わせてランチをオーダーしピックアップ時間を指定。行列をスキップし、支払いの手間もなくすぐにお目当のランチを受け取れるという仕組みだ。
アプリにアカウント登録をして30日のランチプラン12回か20回プランを選択(20回の方がお得で、一食5.99ドルとなる)。あとはアプリでランチの写真と詳細を見ながらチョイス、ピックアップの時間も指定する。だが、前日の午後5時〜当日の朝9時半までには注文しておかなくてはならないし、朝9時半以降の注文変更はできない。「食べる直前に食べたいものがわかる」人にはちょっと向かないかも。
Photo via @mealpal
「全部ピックアップしなきゃなの?」。はい、ミールパルに配達サービスはなし。直接お店に足を運ばなければならない。しかし、それゆえデリバリー費で高ついていたコストの削減、品質低下を防げるといった利点がある。時間がわかっていて並ばずにすむのならピックアップはさほど問題ない。ただし、ピックアップ時間に遅れるとキャンセルになってしまうといったデメリットもある。
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Photo via @mealpal
手頃な価格でバラエティにとんだ料理をその日の(朝の)気分で試せ、かつ列に並ぶ手間を省ける。何より、「あそこあいてるかな」で試して行列すぎて無理、さらに近場でもう一軒試してみるもののそこもダメ…結局適当に済ませるランチ…から脱却できるのはうれしい。使う人は選びそうだが、ハマる人にはハマるサービスだ。
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Text by Yu Takamichi
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine