「Pussy(プッシー)」。ちょっと卑猥なこのフレーズがこれでもかとねじ込められているのは“ヒップホップのリリック”だけではないだろうか。
ラッパーと、彼らが愛してやまない“プッシー”のアブナイ関係を、ある一人のアーティストがジンにまとめた。
あ、みなさん、もしや来るか来るかと期待させてしまったかもしれませんが、すいません。今回はプッシーといってもエロいやつじゃないです。“猫”の方です。
ブルックリンを拠点に活動するエッジーなグラフィックアーティスト、Wizard Skull(ウィザード・スカル)が作った『PUSSY(プッシー)』。女性器と子猫ちゃんの二つの意味をもつ“プッシー”をもじって、ラッパーと猫ちゃんたちをコラボさせたギャグイラストレーションジンだ。
“BIGGIE(ビギー)”ことThe Notorious B.I.G(ザ・ノトーリアス B.I.G.)に2PAC(トゥーパック)、ICE CUBE(アイス・キューブ)、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、JAY-Z(ジェイ・Z)にKanye West(カニエ・ウェスト)ら、ヒップホップの新旧レジェンドが大事そうに抱えているのは(セクシーな姉ちゃんたちでなく)カワイイ猫ちゃんたち。
強面ラッパーたちとその腕に抱かれた猫のギャップがたまらない。これがウィザード流「ヒップホップ愛」なのだろう。
とまあ、ラッパーばりに“プッシー”を連呼させていただいたが。「ちなみに登場するレジェンドたちは、実際に愛猫家なのでしょうか?」とウィザードに聞いたところ、「知らない」と一言。そっか、それじゃ誰にも知る故なしということだ。
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All images via Wizard Skull
Text by Shimpei Nakagawa