【今週のZINE】2060年には絶滅?世界最小マイノリティ「赤毛」。希少なレッドヘアを一冊丸ごとで熱く語るジン『MC1R』
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黒髪にブロンド、ブルネット。人種や国籍、言語が違うように、世界にはさまざまな髪の色がある。「女の子の好きな髪色は?」と聞かれれば即、「赤毛」と答える筆者だ。

英語で「redhair(レッドヘア)」や「reddish(レディッシュ)」「ginger (ジンジャー)」と呼ばれる赤毛の人たちだが、その数は極端に少ない。世界人口の約1パーセントで、2060年には絶滅する恐れがあるなんて噂もあるほど、とても希少な存在なのだ。

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 その赤毛を讃えるのが今回紹介する『MC1R(エム・シー・ワン・アール)』。ドイツ・ハンブルグに住む“赤毛”の Tristan Rodgers (トリスタン・ロジャース)が作る、赤毛のみにフォーカスした世界初のレッドヘア・マガジンだ。

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 同誌には世界に点在する赤毛のアーティストやクリエイターの紹介、ファッション、フォトグラフィー、そして世界各地で暮らす赤毛のライフストーリーなど、赤毛に纏わるあれこれが集約されている。

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 タイトルにもなっている「MC1R」は髪の色を決める遺伝子名。赤毛の人の場合、この遺伝子がDNA変異を起こしているのだそう。
「MC1Rで伝えたいのは、“赤毛だってみんななんら変わりない同じ人間”という社会派な主張ってよりも、単純に世界最小マイノリティの赤毛が持つ特異な魅力。違うからこそのもの」とトリスタン。燃えるような赤毛、赤毛のかかる顔にそばかす。混じりけのない独特の美しさを見せるページは、言葉が出ないほどに清らかだ。

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 希少な存在というのは時として迫害の対象で、赤毛もそうだった。その過去をもってして、赤毛という異質を、他と違うからこそと賛美する『MC1R』。非常にマイノリティなテーマだけに、赤毛の人・レッドヘッドたちの魅力を、今後いかに広がりを持たせて打ちだしてくれるのかが楽しみだ。

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MC1R

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All images via MC1R
Text by Shimpei Nakagawa

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