70年代の“泥臭い”土着ブルース・ロックサウンド「サザンロック」魂。本場南部の“新音楽スポット”で揺さぶられろ

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今回紹介するのは、米南部ジョージア州の都市メイコンにあるカプリコーン美術館で開催中の「サザンロック」に関する展覧会。今年1月に開館した同美術館は、レコーディングスタジオやバンドへの貸し部屋、コワーキングスペースも併設する新スポットだ。

サザンロックとはなにか。それは、「南部のロック」。60〜70年代にかけロックが細分化する過程で生まれたジャンルの一つで、カントリーやブギー、ブルースやR&Bなど米国南部の泥臭い音楽を前面に押し出したロックサウンドが特徴だ。これまでオールマン・ブラザーズ・バンドや、ザ・マーシャル・タッカー・バンド、チャーリー・ダニエルズ、ウェット・ウィリーといった南部出身のレジェンドミュージシャンたちが誕生し、音楽史に名を刻んできた。カプリコーン美術館ではこうしたサザン・ロックの成り立ちを、古道具や壁画、音源やビデオに焦点を当てたデジタルキオスクなどで紹介する。

他にも、ソウルミュージックを起源とするカプリコーン音響スタジオの歴史をテーマ別に見るエリアでは、70年代に音楽がもたらした米国文化への影響についての展示も。またディスコグラフィを通してミュージシャンたちの経歴を知り、サンプルトラックや楽譜を見ることも可能だ。

聖地から発信されるサザン・ロックの歴史とは。通常なら休館日以外、常時体験できる展示だが、現在は新型コロナウイルス感染対策のため一時閉館中。5月の再開まで、ヒープスのウェブ上で南部ロックンロールの土臭さを胸いっぱい吸ってみよう。

Christopher Ian Smith

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leahyetter.com

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Text by Aya Sakai
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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