猫を抱きしめる、昼間の光が射す。アーティストたちが過ごしたマンハッタンのアパートメント Westbeth、生活の記憶

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猫を抱きしめる、キリキ・メッツォ。ウッドストックの伝説的人物フリオ・ディエゴの娘で、壮絶な人生を歩んだことでも知られる。晩年は、ニューヨークのマンハッタンにある、芸術家たちのためのアパートメント「Westbeth」で過ごした。

Isa Ho, Kiriki Dediego Metzo, 2022, Interactive NFT
installation (parial), Dimensions variable
Photo courtesy: Isa Ho

台湾人写真家・Isa Ho(イサ・ホー)が捉えたのは、このアーティストの家で暮らした人とその日常だ。

Westbeth Artists’ Housingは、1960年代に工業用建物を再利用したアート複合施設で、芸術家のためのアパートメントであり、スタジオや商業スペース、スクールも備えている。イサは、2013年にこのWestbethで暮らすアーティストらの、これからの数十年の日常を写真として残しはじめた。

現代美術画家カレン・サントリーもここの住人のひとり。日本の歌舞伎を独自のタッチで描くことで知られているカレンの部屋は、赤い椅子や壁面のインスタレーションなど、隅々まで目をやりたくなる。彫刻家であるジョナサン・バウチも、Westbethの一室から作品を生み出している。

台湾の首都台北の「台北市立美術館(TFAM)」にて、いくつかの写真を今夏展示した。世界中から集まった何百人ものアーティストが過ごした、そして過ごしていくWestbeth。

暮らした部屋を写真に撮り溜めていくことは、ひと時代のアートピースたちの息づく日常を、また違った温度で残してくれる。

Isa Ho, Karen Santry , 2022, Interactive NFT installation
(parial), Dimensions variable
Photo courtesy: Isa Ho

Isa Ho, Jonathan Bauch, 2022, Interactive NFT installation
(parial), Dimensions variable
Photo courtesy: Isa Ho

Installation view: Isa Ho: Spatial Disorientation, Taipei Fine
Arts Museum, 2022
Photo courtesy: Taipei Fine Arts Museum

Installation view: Isa Ho: Spatial Disorientation, Taipei Fine
Arts Museum, 2022
Photo courtesy: Taipei Fine Arts Museum

Installation view: Isa Ho: Spatial Disorientation, Taipei Fine
Arts Museum, 2022
Photo courtesy: Taipei Fine Arts Museum

Installation view: Isa Ho: Spatial Disorientation, Taipei Fine
Arts Museum, 2022
Photo courtesy: Taipei Fine Arts Museum

Isa Ho, 2022
Photo courtesy: Taipei Fine Arts Museum

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Text by Ayumi Sugiura
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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