2000sニューヨーク・下町アートシーンの代名詞。“バスキアの再来”と称された短命アーティスト、ダッシュ・スノウの遺したもの

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今回紹介するのは、ニューヨーク、ロウアーイーストサイドのギャラリー「Participant Inc.(パーティシパント・インク)」で開催最終日を迎える写真展「Dash Snow: The Drowned Snow」。若くして逝去した2000年を代表するアーティスト、ダッシュ・スノウのアーカイブ作品から厳選したものを展示している。

ニューヨーク出身のスノウは、ティーン時代にグラフィティライターとして活動をはじめ、90年代中期ダウンタウンのストリートへ足を踏み入れた。写真家のライアン・マッギンレーやアーティストのダン・コーレン、アーティストのハンナ・リーデンらとともに、9.11以降のニューヨークのアートコミュニティの一員に。自身のライフスタイルやセックス、ドラッグ、バイオレンスといったテーマで写真や映像も撮った。ダン・コーレンと手がけた展示「NEST」は、部屋に2000冊の電話帳を引き裂いた紙くずを敷き、「ハムスターの巣」を表現。そのなかでパフォーマンスをおこなうというもの。アバンギャルドなインスタレーションなどで「バスキアの再来」と称されたが、2009年にドラッグのオーバードースで27歳の若さで命を落とした。数年前には、「Supreme(シュプリーム)」が彼のアートをフィーチャーしたスケートボードやTシャツをデザインしたことでも話題になった。展覧会では、スノウが遺したポラロイドや35ミリフィルムの写真、コラージュ、彫刻、スーパー8mmフィルム、ジンを展示している。


Dash Snow, Guy Sheet Roof, 2006, c-print from 35mm
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Books 2, 2006, c-print from 35mm
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Untitled (Desk), 2009, mixed media sculpture
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC
Photo: Mark Waldhauser


Dash Snow, Untitled (Her Kisses Were Dangerous), 2008, collage
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Untitled (Past, Present), 2006, mixed media sculpture
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Untitled (TV), 2009, mixed media sculpture
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC
Photo: Mark Waldhauser


Dash Snow, Untitled, 2000-09, Polaroid
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Untitled (The End of Living…), 2007, collage
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC


Dash Snow, Untitled, c. 2005, c-print from Polaroid
© Dash Snow, Courtesy of the Dash Snow Archive, NYC



Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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