仕事・家事・育児、性別でなく“性格”で。ジェンダーロールを持たない父と父の、あり方もやり方もそれぞれな家族生活

それぞれ、なにをするのが好きか、なにに向いているか。そして、なにを子どもと共有したいか。
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「異性婚によくある『母親が家事育児を、父親が仕事をして週末はサッカーに連れていく』という、伝統的なジェンダーロールを持っていないんだ」

なぜなら、父親が二人の家族だから。そもそも異なるジェンダーロールを持っていない。昨今さらに議論されるようになった、性別と家族における役割。なぜ女性だから家事負担が多くて当たり前なのか。なぜ男性というだけで大黒柱と決められがちなのか。働く女性が子育てを両立してもとりわけ名称はつかないのに、男性だけがイクメン呼ばれるのはなぜなのか。

「それぞれの役割を、性別ではなく性格で決めているんだ」。

結婚生活、父と父による家族生活。互いの足りない部分を補うように手を取り合う、彼らなりの十人十色の子の育て方、家族の築き方。「家族」を、個人である二人それぞれのあり方、そしてその二人のやり方で、オリジナルで積みあげている生活。

「父は仕事、母は家庭」がそもそもない。父×父で家族をつくる

 裏庭で仲睦まじく団らんする家族に、黒人の赤ん坊を抱くユダヤ教徒の家族。サッカー場で部活終わりの息子と並ぶ家族に、自宅で姉妹の髪をとかす家族。すべての写真の共通点、それはどの家族にも父親が2人いること。


マイロと二人の父親と妹。
Milo with her fathers and sister. New York City © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

 今年初夏に出版された、ファザーフッドを祝福する写真集『Dads』。米国の、子どものいる父親カップルが40組以上が写る。父親たちの人種や地域、年齢や暮らしぶりは実にさまざまだ。同様に、子どもたちもおしゃぶりをくわえた赤ん坊から、フィアンセのいる29歳まで。撮影したのはベルギー人の写真家バート・ヘイネン(52)。2016年から同プロジェクトを開始し、米国中を旅しシャッターを切った。

 写る家族の数だけ、それぞれの家族のあり方がある。異性婚、同性婚問わずそれはそうなのだが、彼らが結婚生活や家族生活を根本からオリジナルに築きあげるのには「ジェンダーロール」がないというのも理由の一つ。そもそも性別で当てはめる役割がない。「父は仕事、母は家庭」の伝統的な型もなければ、育児の分担の度合いの“なんとなく”な割合もない。

 バート自身も父親で、現在は夫と10歳になる双子の男の子とニューヨークに暮らす。プロジェクトを出会った父と父の家族、そして自身のこれまでのから、父親二人が“自分たちの結婚生活・家族生活をする”って、実際にはどんなことなのかを聞いてみる。

*シビル・パートナーシップ(法律によって認められたパートーナー関係)制度を持つ国は除く。
HEAPS(以下、H):プロジェクト開始から6年。『Dads』出版おめでとうございます。さまざまなファザーフッドが盛りだくさんで、見応えありました。どうしてファザーフッドを祝福する写真集をつくろうと?

Bart Heynen(以下、B):理由は3つあって、1つ目は自分のため。双子の息子が生まれて僕らの家族になったとき、まわりにはゲイの父親がいなくて、プロジェクトを通して出会えたらと思ったから。
2つ目は息子たちのため。二人は、学校で友だちに「なんでママがお迎えに来ないの?」と聞かれたことがあって。「ママとパパではなく、パパが2人いるからだよ」と説明したけど、息子たちに、僕らのほかにも“父親が2人いる家族”に会わせたいと感じた。
3つ目はこの写真集の出版を通して「性的指向に関係なく父親になることができる。家族を持つことができる」と伝えたかったんだ。

H:プロジェクトでは自身で全米を巡り、子どものいる父親カップル40組以上を撮影。当初はゲイの父親の知り合いがいなかったとのことですが、被写体たちとはどうやって繋がったんでしょう。

B:僕のインターンが仕事の合間にLGBTQ団体に連絡を取ってくれたり、フェイスブックやインスタグラムを使ったりしてね。そのうち人づてに噂が広まり、紹介も増え、たくさんの父親と繋がることができた。写真集では、年齢やバックグラウンドなどできるだけ多様性を引き出したかったから、リストを作成してどんな家族が必要かを確認しながら計画的に撮影した。


息子エランの髪をとかすデニス。
Dennis combing Élan’s hair. Brooklyn, New York © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

H:たしかに写真集に写っている父親カップルは人種、地域、年齢、暮らしぶりともにさまざま。子どもたちも、下はおしゃぶりをくわえた赤ん坊から上はフィアンセのいる29歳まで。子育てのやり方も、さぞ多様だったことかと。

B:子育てのやり方は異性カップルと同様に百人百様だけど、どの家族も、家族全員の幸せを強く望んでいることが共通していた。ゲイの父親カップルが子どもを授かるには、まずは1年以上かかる養子縁組の手続きをおこなうか、あるいは代理母や卵提供者を見つけなければならない。真剣に取り組み、多くの犠牲を払い、計画を立てる必要がある。だからこそ子どもに愛情を注ぐというモチベーションはとても高い。

H:どんなカップルでも子どもを授かるには苦労も労力もありますが、同性婚で考えたとき、父親カップルは「どちらかが生む」という選択肢がそもそもないからこその労力と献身を必要としますね。父親カップルの子育て、どんな感じなんですか?

B:異性婚によくある「母親が家事育児を、父親が仕事をして週末はサッカーに連れていく」という、伝統的なジェンダーロールを持っていない。それぞれの役割を、性別ではなく性格で決めているんだ。何をするのが好きか、何に向いているか。

H:個人であるそれぞれが、どんな人間であるか、ですね。

B:そして、なにを子どもと共有したいか。お互いの足りない部分は補うように手を取り合う。もちろんすべてのカップルではないだろうけれど、僕が撮影したほとんどがそうだった。

H:ジェンダーロールという型がないから、自分たちなりの方法で子育てをし、家族になっていく。これは結婚、家族とジェンダーイクオリティの話において、理想のあり方だともいえるかもしれない。自身も子を育てる親の身であるバートは、伝統的なジェンダーロールを持たないことをどう思う?

B:役割を「2人で一緒にする」っていいことだって思うよ。たとえばこの写真。この家族は子どものおやつの時間になると、父親2人が一緒に準備して一緒に食べる。こうして子どもも両親がチームのように助け合う姿を見ることで、いろいろ学べると思う。家事育児の役割が平等であるって、美しいじゃない。


アルとクリスと、息子のトミーとルカ。
Al and Chris with their sons Tommy and Luca. Asbury Park, New Jersey © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

H:家事育児の役割を平等にする。難しい、というイメージを持ってしまいます。

B:母親の役割と父親の役割を、少しミックスしてみたらいいんじゃないかな。そうすればそれぞれの役割に固執する必要がなくなる。母親が子どもとサッカーしたっていいじゃない。子どもたちが気に入ればそれでいいんだし。いままでやったことのない役割でも、試してみると案外楽しいかもしれない。

H:異性婚のように役割が決まっている方が楽だという見方も実際にありますよね。

B:確かに最初から役割が決まっていると簡単かもしれない。それが性に合っている家族もきっといる。でもね、最近では女性が仕事と育児を両立しなければならず、女性の負担が大きいと感じる。そのうえ育児の責任はつねに母親にあると考えられているじゃない。はたまた専業主婦だと、外で仕事をしていないぶん完璧であることを求められる。

H:バートは、異性愛者のご両親に育てられたそうですが、当時、それについて何か思うことはありました?

B:なーんにも。僕はすべてが伝統的な小さな村で育ったから。ほとんどの母親は働いていなかったし。ちなみに父親としてのいまの僕は、“母親”の役割をする方が圧倒的に多い。異性愛者であろうと同性愛者であろうと、性別に関係なく誰もが自分の役割を選んでいいと思うんだ。

H:先ほど「役割を二人で一緒にやる」っていいね、と言っていましたが、バートの家族の場合、どんな感じなんですか?

B:がっかりするかもだけど…

H:はい。

B:僕たちの場合はね、夫が仕事で多忙だから、伝統的なジェンダーロールみたいな分担の生活をしているんだ。僕が家事育児を担当。平日は食事の用意をして学校へ送り向かえし、週末は夫も一緒に過ごす。

H:なるほど。がっかりしませんよ(笑)。二人が選んで、その分担に落ち着いてるってことなんですね。家事も育児も得意?

B:僕は、部屋をきれいに保って、美しく装飾することが大好き。いかにもゲイって感じでしょう? あと、僕も夫も料理とガーデニングが好き。洗濯とアイロンは苦手だから、お手伝いさんを雇ってる。


ヴァーノンとリカルドと双子の娘。
Vernon and Ricardo with their twin girls at home. Clinton, Maryland © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

H:バートの方が子どもたちと過ごす時間が長い?

B:うん。だからね、僕の方が子どもたちに厳しくなってしまう。iPadを使い過ぎてないか、ご飯は残さず食べているか、細かく確認しちゃって。夫は子どもたちと過ごす時間が限られているから、いい父親でいたいんだ(笑)

H:ははは。子育てで気をつけていることってありますか。

B:僕らの子育てのいいところは、子どもだからと過小評価せず、1人の人間として対等に接すること。彼らはものすごいスピードで成長し賢くなるからね。逆にダメだなぁと思うのは、子どもが22時なっても寝ないとイライラしてしまうこと。僕にも1人の時間や睡眠時間が必要なんだもん。でもイライラするのはよくないよね。

H:父親として、壁にぶち当たったことは?

B:息子たちが2歳になるまでは本当に大変だった。夫が働き僕が主夫として双子の世話をしていたから。一般的に「男性=稼ぎ頭」のイメージだから、仕事をせず家で子育てしているときは、男性としての自信を失っていたんだよ。息子たちを連れて公園へ行くと、そこには母親やナニー(育児や教育の専門知識を持った女性)ばかりで男性は皆無。子どもたちはまだ喋れなかったから、孤独だった。

H:家族のなかにジェンダーロールはなくても、世間にはジェンダーロールのイメージがありますからね。その大変だった時、どうしていたんでしょう。

B:母には相談してた。けれど彼女はベルギーにいたから、直接手を借りることはできなかった。プロジェクトを通して出会ったほかのゲイの父親には一番助けられた。みんな似たような状況で似たような悩みの種を抱えていたし、全力で助けてくれたんだ。

H:息子たちが10歳になったいま、自分たち2人はどんな父親だと思います?

B:父親として大きく成長したと思う。写真集をつくるなかで、父親としてのマインドセットを学べたからね。息子たちが成長したいま、自分たちのやり方は間違っていなかったと思える。

H:2人の父。カップルであり父同士の関係性が知りたいです。

B:僕たちは一緒になって24年。子どもを授かるまでの14年間、たくさん旅行をして、2人だけの時間を随分と楽しんだよ。42歳で、僕らは父親になった。子どもを授かるということは、これまでお互いに向けられていた関心が別のものに向けられるということ。若いカップルにとっては難しいことかもしれないけど、長い間2人の時間を楽しんだ僕たちにとって、それは幸せの訪れだった。

H:2人の時間を充分に楽しみ、歳を重ねてから子を授かったゆえ、子育てをたのしめている。

B:ゲイである僕の最大の恐怖は、生涯1人でいることだった。「ゲイはカップルになっても長続きしないし生涯孤独」というステレオタイプがあったし、両親にもそう言われて育ったから。いまではその恐怖とは真逆の生活ができていて、つくづく幸せだなぁと思うよ。


アートとジム、息子のイーサンとその婚約者のローズ。
Art and Jim with their son Ethan and his fiancée Rose. Providence, Rhode Island © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

H:世界にはまだ、同性婚が非合法の国や地域が多くあります。バートが生まれ育ったベルギーは、2003年に世界で2番目に同性婚を合法化した、LGBTQフレンドリーな国。

B:そう。世界で最初に同性婚を合法化したのはオランダ(2000年)で、ベルギーはその後に続いた。正直、最初は「異性愛者みたいに結婚する必要ある? 」って思ってたし、夫と呼ぶのに違和感があった。いまではもちろん普通だけどね。

H:全米で同性婚が合法化されたのは2015年。それを機に養子縁組や代理母、卵子提供者の助けを借り、ゲイコミュニティではベビーブームが起きました。

B:ベビーブームはまだ続いていると思うよ。あれから6年経ったいまも、多くのカップルが子どもを授かりたいと願っているから。
ストーンウォールの反乱*が起こった60年代は、男性同士が手を繋いでいるだけで逮捕されることもあった。あれから50年以上経ったいま、僕は夫と手を繋ぎ学校に子どもたちを送り迎えすることができる。いま僕がいるこの環境にとても感謝しているよ。

*1969年6月28日、ニューヨークにあるゲイバー「ストーンウォール・イン」に、警察による抜き打ちの踏み込み捜査が入り、そこに居合わせた200人の客のうち、身分証をもたない同性愛者や異性装者が連行された。それを目の当たりにしていた客や野次馬たちが警察に反発、暴徒化し、最終的にはデモにまで発展した。反乱は翌日には沈静化されたが、この事件をきっかけに全国的にゲイ解放運動が一気に広がりを見せた。

H:写真集に掲載されている家族にも触れていきましょう。個人的に、この裏庭で仲睦まじく団らんする家族写真にほっこりします。


隣人家族と団らんするグレン一家。
Glenn with his family talking to the neighbors. Brooklyn, New York © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

B:彼らは隣人なんだ。子どものいるゲイの父親同士がたまたま隣に住んでるなんて、おもしろいよね。数週間前に彼らに会ったんだけど、コロナの自宅隔離中は写真のように、庭でお喋りしたり遊んでいたみたい。
ちなみにこうしたプロジェクトの撮影時には、僕の息子たちを連れて行くこともあった。子ども同士がはほかのゲイの父親と家族に会えるからね。子どもたちにとって、こういう環境はもすごくいい。

H:こちらの写真には、ユダヤ教の民族衣装である帽子キッパーを被る男性カップルが。超正統派や正統派にとって、同性愛はタブーだったはず。


安息日シャバットの最中のジョナサンとエリック一家。
Jonathan and Eric with their family during the Shabbat blessings. Brooklyn, New York © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

B:写真集には多くのユダヤ教徒の家族を掲載している。この家族はユダヤ教の安息日シャバットの最中。別のユダヤ教の父親カップルは、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝の場)で結婚し、いまではシナゴーグに通う子どももいる。ユダヤ教の同性愛に関する考え方は、少しずつオープンになってきているんじゃないかな。

H:二人が抱く赤ん坊は黒人。写真集では、自分たちと同じ人種の子どもを授かるカップルが多い印象ですが、彼らのように自分たちとは違う人種や、または宗教の子どもを授かることも珍しくない?

B:うーん、気にしたことなかったなぁ。彼らが黒人の男の子2人を養子として授かったのは、偶然か意図してかはわからない。けれど、彼らは子どもたちをユダヤ教徒として育てると思う。

H:こちらは2人の父親が、部活終わりの高校生の息子とサッカー場で撮った写真。撮影時、まわりには息子の同級生やその親たちもいたそうですね。みんなこの家族のことは知っているらしいけど、実際、息子は父が2人いることをどう思っているんだろう。


トムとマイクと息子のジャック。ラクロスの練習後に撮影。
Tom and Mike with their son Jack at a lacrosse practice at Horace Mann School, Bronx, New York

B:この息子とは直接話さなかったんだけど、撮影中はリラックスした様子だった。写真集には、別の子どもの「ゲイの父親を持つこと」についての考えをまとめてあるんだけど、その子はとてもポジティブな考えを持っていた。一方で、別の子(といってもいまでは年配)は、昔はゲイの父親を持つことを恥ずかしいと思っていたみたい。彼がティーンエイジャーだった90年代は、いまほど同性愛にオープンじゃなかったからね。父親だけでなく、子どもたちにとっても大変な時代だったんだ。

H:思春期真っ只中のティーンエイジャーにとって、同性愛は敏感なトピックにもなります。ティーンエイジャーと接するとき、父親として気を遣うことも多いんですかね。

B:家族の関係性によるんじゃないかな。僕たちの場合はね、息子たちに「もし君たちが異性愛者になるつもりなら、精神科に連れて行くよ」って話してる(笑)。

H:10歳の息子たちに、かなりエスプリが効いたジョークです。

B:こうして冗談を織り交ぜることで、シリアスなトピックを和らげて伝えているんだ。


テクスマとパブロと、朝に生まれたばかりの息子。
Txema and Pablo and their newborn son on the morning of his birth. Monticello, Minnesota © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

H:バートが双子の息子を家族にむかえたのは、10年前ですよね。当時、同性婚の家族といえば「母×母」の組み合わせの方が、世間で目にすることは早かったイメージがあります。

B:僕は専門家ではないから正確な情報はわからないけど、そうだったんじゃないかな。当時、レズビアンの母親カップルを撮る女性フォトグラファーがいてね。「でもゲイの父親カップルが写真を撮られる機会って、多くないなあ」とは思ってたもんだよ。

H:子育てや家族を持つことに対する「母×母」と「父×父」とでは違いはあるんでしょうかねえ。

B:いい質問だね。でも「母×母」のことはわからないなあ。

そういえば先週、あるレズビアンカップルから「なんでこの写真集にはレズビアンの母親が含まれてないのか」との文句のメールが届いた。だって僕、レズビアンの母親ではなくゲイの父親だからなあ、って。

H:プロジェクトを通し、40組以上の父親カップルの子育てや家族の築き方、あり方を見てきた。学んだことや気づいたこと、再確認したことってなんでしょう。

B:伝統的なジェンダーロールのような、白黒つける考えの方法をやめるべきだということに気づいた。たとえば、世間では叔父が子どもの面倒を見る家庭なんかもあるでしょう? これも立派な家族のあり方。いろんなあり方の家族があるって、重要だと思うんだ。

H:いま、バート一家はどんな毎日ですか。

B:ボーイズ4人に犬が1匹。(犬は女の子だけど)女性はゼロ、とっても賑やかな家族の毎日。ちょっと落ち着いて、って思うくらい騒がしい(笑)。でもみんなで幸せに暮らしている。


バートと夫のロブと、双子の息子イーサンとノア。午前6時半。
Me and Rob with Ethan and Noah at 630 AM. Antwerp, Belgium © Bart Heynen from ‘Dads’ published by powerHouse Books

Interview with Bart Heynen

Photos by Bart Heynen
Text by Sako Hirano
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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