「マリファナ界の“アマゾン・ドット・コム”」誕生。反大麻・トランプ政権の2017年もますます勢いづく、カンナビスビジネス最前線

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2016年11月8日。「トランプ大統領当選」の一報が世界を瞬く間に駆けめぐり、その肩をがっくし落とした人の数ははかりしれない(アメリカだけじゃないし)。そのがっくし、には「マリファナ産業従事者」も多分に含まれていたことだろう。右肩上がりだった産業が、マリファナ歓迎ムードを好まないトランプ政権誕生で、「着実に現実味を帯びていたマリファナ解禁が、ずっと遠のいてしまった」ように感じたからだ。

だが、蓋を開けてみれば、それは杞憂に終わったようだ。2017年のマリファナビジネスシーンはますます勢いづいている。その証拠に、今月はじまってまもなく、業界話題の大型新人「マリファナ界のアマゾン」が誕生したとの聞き捨てならない情報をキャッチした

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「420(フォー・トゥエンティ)」は“マリファナ”を指すスラング

 

「マリファナ業界のアマゾン・ドット・コム」ローンチしました

 これまでHEAPS Magazineでも取りあげた、マリファナ価格比較サイトマリファナ専門素材サイトマリファナ専門マガジンのように、破竹の勢いで新しいビジネスアイデアが生まれてきたマリファナ業界。

 医療用大麻消費者向けの購入サイトもすでにだいぶ充実しており、「cannabis search site(マリファナ検索サイト)」と検索をかければ、マリファナ関連製品を紹介する「Leafly(リーフィ)」、ディスペンサリー(医療大麻薬局)検索の「 Weedmaps(ウィード・マップス)」、ディスペンサリーごとの価格を比較する「Wikileaf(ウィキリーフ)」といった、それぞれに秀でた点を持つ先駆者たちがヒットする。

 そこに、新星のごとく現れたのが「マリファナ界のアマゾン」と囁かれるマリファナ検索サイト「Jane(ジェーン)だという。現代人の生活に欠かせない“アマゾン”を例にとって比べられるまでの話題性だが、既存の検索サイトと比べて一体ジェーンの何がそんなにすごいのか?

1. Homepageのコピー
Image via Jane

リアルタイムの在庫確認に、信頼できるレビューが画期的

 ジェーンが“アマゾン・ドット・コム”なワケ。それは、「マリファナ検索サイト」としてすべての機能を完備した包括的なプラットフォームであるからだ。
 他の検索サイトにもある「マリファナ各品種の効能や成分解説」や「ディスペンサリー検索」はもちろん、特筆すべきは業界初「リアルタイムで薬局の在庫数を表示するシステム」を備えていること

 これまで従来の検索サイトで得られる情報は、「ここのディスペンサリーに、こんな効能のこの品種が、この値段で販売されている」というもので、これでは「目当ての品種を購入するために、車で1時間かけて薬局に赴くも、品切れだった」なんてことも多々あった。そんな「時間の無駄だった…」は、リアルタイムで在庫を把握できるジェーンでは存在しない。
 さらに、予約注文やデリバリー注文もできるので、「いまは行かれないけど、あとでピックアップしよう」「ピックアップの時間がないから自宅に届けてもらおう」も可能だそうだ。

2. Search Resultsのコピー
Image via Jane

 ジェーンが消費者フレンドリーであるもう一つの理由は、「絶対に信頼できるレビュー」。

現代の消費者はオンラインショッピングの際に、信憑性のあるレビューを欲している。それはマリファナ消費者にも同じことがいえます」と、ジェーン代表のソクラテス・ローゼンフェルド(Socrates Rosenfeld)が言うように、同サイトでは商品と店舗レビューの「信憑性」にも注力。
 ジェーンの利用者のみがレビュー掲載可能(匿名でのレビューは一切できない)なシステムになっているため、ウソの情報が並ばず、購入者は信憑性の高いレビューを参考に新たな品種にもトライできたりするのだ。

3. Product Pageのコピー
Image via Jane

2017年の文化・生活にも「マリファナ」の存在が

 ジェーン以外にも、オンラインオーダーやデリバリーサービスに特化した「Green Rush(グリーン・ラッシュ)」やマリファナ製造者とディスペンサリーを結ぶオンライン卸売市場「Tradiv(トライディブ)」 、 医療用大麻の医師と患者を繋げるプラットフォーム「Hello MD(ハロー・エム・ディー)」など、新たなマリファナプラットホームが湧くように出てきている。

 そんなお金の匂いしかないマリファナシーンに、エンタメ業界も見て見ぬ振りはできず。昨年には、マリファナデリバリーを題材にしたMTV配信のコメディドラマ「Mary + Jane(マリー・アンド・ジェーン、ちなみに監修は、あのSnoop Dogg)」が登場、今夏ネットフリックスでは、大麻薬局を経営する女オーナーが主人公のテレビドラマを放映する。トランプ政権下にあってもマリファナの話題は尽きることがないようだ。

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 これまで「勢いに任せて数多くのビジネスが生まれてきたな」という印象が拭えず、検索サイト一つとっても、どんぐりの背比べ状態なところがあったように思う。しかし、その一通り出揃った土壌が「ユーザーの本気の取り合い」をはじめさせ、5年、10年引っ張る“主役”が生まれた。ジェーンのような大器晩成型は、これからまだまだ生まれてくるだろう。

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Text by Shimpei Nakagawa
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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