世界の子どもたちは、なにをして遊ぶ?メキシコのイス取りゲーム、アフガニスタンの手作り凧〈子どもの普遍の創造性〉

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カナダで初めてコンテンポラリーアート専門の美術館として創立された、モントリオール現代美術館。通称「MAC」にて、今年5月まで開催されているのが『Children’s Games』。モントリオールにて1989年から2年ごとに開催されているアートの祭典「MOMENTA | Biennale de l’image」とタッグを組んだ展覧会で、ベルギーで生まれ現在はメキシコを拠点に活動するアーティスト、フランシス・アリスによって制作された約20点のビデオ作品を展示している。

カメラ片手に竜巻の中へ突入したり、メキシコシティの街中で一日中巨大な氷を溶けるまで押しつづけたり。突飛なアイデアと作風で知られるフランシスが1999年から追いつづけてきたのが、「世界中の子どもたちの遊び」。椅子を横に5つ並べ、イス取りゲームをして遊ぶメキシコの子どもたちに、手作りの凧(たこ)らしきものを飛ばして遊んでいるアフガニスタンの子。そして世界共通の遊び、じゃんけん。

物心つく前からスマホやインターネットに囲まれ育つ現代の子どもたち。しかし、イスやコイン、砂、石、ペットボトルなどのありふれた日常のモノたちを“遊ぶモノ”に変え、新しい遊びを生みだしてしまう創造性は、いまだに健在だ。


Francis Alÿs, Children’s Game 10 / Papalote [Kite], 2011


Francis Alÿs, Children’s Game 12 / Sillas [Musical chairs], 2012


Francis Alÿs, still uit Children’s Game 11 / Wolf and Lamb, Yamgun, Afghanistan, 2011


Francis Alÿs, Children’s Game 14 / Piedra, papel y tijeras [Rock, paper and scissors], 2013
Francis Alÿs, Children’s Game 12 / Sillas [Musical chairs], 2012


Francis Alÿs, Children’s Game 14 / Piedra, papel y tijeras [Rock, paper and scissors], 2013

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Text by Ayano Mori
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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