「#026 ムーディなサックスが飛び跳ねる!ノーウェイブ/ポストパンク・バンドPILL」週4のライブハウスから、現場のミュージック。(独断と偏見でインディーバンドを選びます)

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ニューヨーク在住17年、週に4度のライブハウスを欠かしたことはない。
行ったライブハウスの数はもはや200を越える…(と思う)。
そんな音楽ライター、サワイ・ヨウコが独断と偏見で選ぶ、いま聴いておきたい、知っておくべき現場のインディーバンド。

#026
ムーディなサックスが飛び跳ねる!ノーウェイブ/ポストパンク・バンド
「PILL(ピル)」

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ブルックリンのDIYシーンでいま、ひと際活躍しているバンドといえば、PILL(ピル)だ。女1人、男3人、ボーカル&ベース、ギター、ドラム、サックスの4人編成のピルは、リディア・ランチやティーンエイジ・ジーサス・アンド・ザ・ジャークスなどのノーウェイブ、ポスト・パンク組に分類されがちだが、サーフ・ロックからフリー・ジャズまで、たくさんのジャンルを網羅している。
鋭く攻撃的な音楽は、サックスを中心にリボンのようにあちこち飛び回り、ヴェロニカのボーカルと連呼する。フェミニズム、政治、抗議などについての歌は、感情を掻き立てられるが、その歌い方はいたって冷静。ちょい艶っぽいダウンタウン・ボーイズとも言える。

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6/30にニューEP『Aggressive Advertising』をパーケット・コーツのメンバーのレーベル、ダル・トゥールからリリース。

最近、そのダウンタウン・ボーイズはじめ、ディアハンター、ザ・ウッズ、カート・ヴァイル、ゲリラ・トス、サン・ウォッチャーズ他、たくさんのインディ・バンドが、サックスを取り入れている。 サックスが入ることで、曲をより自由にグルーヴィに振動させ、普通のギターソングと差をつけている。ピルは、そのサックス音を前面に押し出すDIYバンドの代表だ。
メンバー間で担当の楽器を取り替え、さらに曲毎に少しずつ編成が違うのも彼らのフレキシブルさと自由な精神性を表していて、ステージに立っただけでカオス的なエネルギーが、とてつもない勢いでこちらに伝わってくる。彼らのオーラ、まさにブルックリン・バンドの「いま」を象徴している。


***
PILL
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▶︎#025
冷たく熱い電子音楽プロジェクトZGRT

サワイ ヨウコ/Yoko Sawai
ニューヨーク在住歴17年の音楽ライター。音楽イベント企画、メディアコーディネイト、レコード・レーベル経営(コンタクト・レコーズ)。ブルックリン・ベースのロックバンド、ハード・ニップスでも活躍。hardnipsbrooklyn.com

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Photos by Kohei Kawashima

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