世界25都市300箇所にアクセス。その日の目的(と気分)に対応するコワーキングスペース「クロワッサン」

Share
Tweet

あちこちでその言葉を耳にするようになってもう10年ほど。スタートアップやフリーランスに重宝され、世界中ですっかり定着。「コワーキングスペース」だ。需要はまだまだ右肩上がり。「なのに、個人での登録っていまだにコスト効率が悪いんです」と、登場したのがアプリ「クロワッサン(Croissant)」。世界25都市に300以上の提携スペースを持ち、いつでもどこでもアクセス可能。さらに便利なのが「月10時間」から選べるってこと。値段も25ドル(約2,700円)からだ。

NYC-thefarm

 コワーキングスペースのメンバーは、ここ数年スピードが緩むことなく常に増加し続けている。仕事と働き方に関するオンラインマガジンのデスクマグによれば、グローバルコワーキングサーベイが今年の年末までには世界の19,000箇所のコワーキングスペースで、170万人が作業していると推定した。

「やっとコンセントのある空席を見つけてもWi-Fiは不安定、周囲の会話とエスプレッソマシンの音が気になるし、一生リピートされるインディーアルバムには集中力が妨げられちゃう」とフリーランサーあるあるを話すのは、元・カフェ難民だったニシャ。コワーキングスペース提供サービス「クロワッサン」を設立した4人のひとりだ。ニューヨーク発、独自のコワーキングスペースではなく世界各地のスペースと提携し、現在は世界25以上の主要都市にて300以上を提供。クロワッサン、“ある層”から絶大な支持を得ている。

BERLIN-rent24

「いまさらコワーキングスペース紹介?」なんて聞こえてきそうだが、ちょっと待った! クロワッサンが既存のサービスと違うのは「1人でも低価格で登録できる」こと。大手ウィーワークでは個人登録でも毎月220ドルの費用がかかる(Hot Deskプラン、固定のデスクは持たずに空いている席を利用するサービス)。会議室の使用、別ロケーションの使用には追加料金だ。

 一方クロワッサンは以下3種類のプランから選択。
【エクスプローラー】25〜39ドル/月:10時間(ゲスト追加は$6/時間)
【クリエイター】85〜129ドル/月:40時間(ゲストは5時間無料)
【ルミナリー】185〜249ドル/月:120時間(ゲストは20時間無料)

 ウィーワークより断トツお手頃だが、ご覧の通り時間制限あり。前述した“ある層”とは、毎日がっつりオフィスに来る人ではなく“週、または月に数回不定期で使いたい人”のことである。締め切り前の何日間だけがっつりオフィスで集中したい、とか、出張が多い人にとっては出張先での急なクライアントとの会議なんかにもありがたいサービスだ。ちなみにその月の未使用時間は翌月に繰り越されるから「今月損した!」なんてこともない。「Wi-Fiは充分強力だから、安心してくださいね」

CHICAGO-ampersand
NYC-thebrassfactory
LONDON-centralworking

 クロワッサンの作業開始まで、3ステップのみ。

1. アプリをダウンロードし、サインアップ。フィルター機能(営業時間やペット可か、コピーは無料か駐輪所の有無など)を活用し、お好みのスペースを検索。当日直前の予約ももちろん可能

2. スペースが決定したらそのままウォークイン。すぐに作業開始(場所によっては担当者に報告必須)。「チェックイン」をクリックするとアプリがWi-Fiパスワードを教えてくれ、使用時間の追跡を開始

3.退室時は「チェックアウト」をクリックすればOK。プロフィールページには、過去に訪れたすべてのスペースの履歴と、残りの利用可能時間が表示される

add-guest
アプリをダウンロードし、サインアップ。
book-conference-rooms
日付や場所などの条件を入れ、利用可能スペースを検索。
browse-workspaces
写真つきだから、用途にあわせたオフィスの雰囲気確認もバッチリだ。
hold-seat
予約して席を確保。
check-in
チェックインして、Wi-Fiパスワードをゲット。稼働開始だ。

 世界中で柔軟にアクセスできネットワークも広げやすい(余計な追加料金の心配もないし)し、毎日違う環境で働くことでインスピレーションが生まれやすくなり、生産性も高めてくれる。

コーヒー1杯で長居するのって、どうもひんしゅく。だからよくクロワッサンを買ってたってのが社名の由来なの」。旅行半分偵察半分の予定を立てている諸君、クロワッサンの7日間の無料サービスを試してみるのはどうだろう(アメリカ、イギリス、ドイツなどからもサインアップできるぞ)。

—————
All images via Croissant
Text by Yu Takamichi
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

Share
Tweet
default
 
 
 
 
 

Latest

All articles loaded
No more articles to load