10年前にサンフランシスコで産声をあげてから、世界各地で、そして日本でも続々と誕生しているものといえば、スタートアップやフリーランスの味方「コワーキングスペース」だ。
「気軽に一人からオフィスシェア」という本来の機能を飛び越え、最近では「泊まれる宿泊型」や、“女性専用ラグジュアリー”コワーキングスペース、ジムやボルダリングが併設されたシェアオフィスなど、コワーキングスペースも実にユニークに進化している。
今年7月より日本国内にてサービスを開始する「via-at(ヴィアート)」も、こと新しいコワーキングスペースの一つ。でもこれ、いままでの概念より頭一つ抜きん出るほどユニーク。「街全体」があなたのワーキングスペースになる、というからだ。
従来の「コワーキングスペース」が、ある“特定の空間”をみんなでシェアするのに対し、このサービスでは「ヴィアートスポット」と呼ばれる街中のカフェやコワーキングスペース、フィットネス、ショールーム、レストランを仕事場にできる。「スペースごとの手続き不要・モバイルアプリで支払い」と、立ち寄ったヴィアートスポットですぐに仕事ができるのだ。
その日の都合や気分で“働く場所”を選ぶことができるのはもちろんのこと、たとえば、出先の知らない街で「Wifiが急に必要になった!」のに「Wifiがあるカフェが全然見つからない!」なんてあるあるも、「ヴィアート」が一気に解決してくれる。
現時点で「ヴィアート」に登録されているスポットは、銀座の中心部にあるカフェ併設のコワーキングスペース「the SNACK(ザ・スナック)」や、日本ではじめてとなる働けるフィットネスクラブ「Co-next(コ・ネスクト)」、トレーニングルームを併設するカフェ「BROS TOKYO(ブロス・トウキョウ)」など計5つのスポット。
まだ数としては少ないが、やがては「各都市で、そして観光地で、出張の際にも、旅行の時にも、そこにあるヴィアートスポットにアプリでチェックイン・アウトするだけ。そんなマルチローケーションのサービスを目指している」と、主要都市・地方でもエリアを問わずサービスを展開していく予定だ。
365日ノマドワーカーも週末ノマドワーカーも、気分や都合で働く場をカスタマイズできる「ヴィアート」で“仕事場のはしご”、してみてはいかが。
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Text by Shimpei Nakagawa
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine