私の体・僕のジェンダー・みんなのセックス。ポルノが変わると世界はどう変わる?映画祭常連の監督エリカ・ラスト初来日!

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「It’s time for porn to change(ポルノも、そろそろ変わって良い頃です)」。でも、どうやって変わっていく? もしもポルノが変わったらどんなことが変わっていく? それを今年最後のイベントにしてHEAPS(ヒープス)読者のみなさんと考えられたら良いなと思います。12月6・7日、近年、世界各地の映画祭で引っぱりだこのポルノ映画監督、エリカ・ラスト氏を東京に呼びます。これが彼女の初来日!となります。

「制作に関わる全員が納得するアダルトコンテンツをつくる」という彼女の現場裏まで詳しく教えてもらいつつ…今回はどんな夜にしていきましょう?(イベント参加者、今回も一緒にイベントを作るコラボレーターの方々募集中です)。今回のイベントで、エリカ・ラストチームのメイキング映像も公開する予定。

ポルノの存在感が大きすぎるいま。必要な「真摯なポルノ」

 世界各地の上映祭の常連、メディア露出も増え続けているエリカ・ラストという映画監督をヒープスで取り上げたのは、2017年4月。アンジェリーナ・ジョリーの巨大イキ顔ポスターが背面に覗くなかでスカイプ取材に応じてくれた。忙しいなか、まとまった時間をさいてくれた彼女。話していくなかで印象的だったのは、「消費するものは何でも自分で選ぶ時代。産地もわからない卵より、信頼できる農家で育った卵を選ぶのと同じこと。誰にどんな過程で作られたかわからない不透明なポルノよりも“真摯なポルノ”を選ぶ層が、すべての年代にいて当たり前です」と断言したこと。

 事実、彼女の作るポルノ動画は、男女問わず人気で消費層の6割は男性だそうだ。「女性のためにポルノを撮るフェミニスト監督」と呼ばれることの多いエリカだが、「女性の視点を入れた新しいポルノは必要だけど、『女性のために』作っているわけじゃない。従来のポルノに違和感を感じるすべての人のために、です」。エリカ作品では、すべてのシーンを俳優らの合意を得て撮影し、制作に関わるチーム全員のクレジットを明記。制作の透明性を徹底する。昨年ヒープスで出したその取材記事は、公開から数日で15万人以上に届いたことを見ると、この話題への興味は男女も年代もそうだし、世界共通であるなと思う。詳しくは(▶︎男女問わずに超人気、女性映像監督による「真摯なポルノ」って?


エリカ・ラスト氏。

 
 今回を逃すといつ来てくれるかわからないので、またもやちょっとぎりぎりだなあとは思いつつ、エリカ・ラストの来日日程を確定しました。12月2日〜8日で東京です。彼女の滞在期間中、現在予定している6・7日のイベント以外も、彼女へのメディア取材やコラボレート案などもろもろ受付中です(エリカにおすすめしたいスポットもあればぜひ教えてください)。お問い合わせはmeetheaps@heapsmag.com まで。

セックス・ジェンダー教育と切り離せないアダルトコンテンツ。性にかかわる“作る・売る・伝える”。

 出どころのわかったアダルトコンテンツを見たいというのにくわえて、エリカがその必要性を強く感じる理由はもう一つ、「アダルトコンテンツは現代、“セックスの先生”でもあります。誰もがアクセス可能なセックスの無料講座。性教育にもジェンダー教育にもあたえる影響はとても大きいのです」。自身も二人の娘の母であるエリカは、「子どもには良いものを食べてほしい、粗悪なものをあたえたくない、と考えるのと同じで『良いポルノからセックスを、ジェンダーを学んでほしい』と考えているから、いまの時代に良いポルノを作るのは私たちの責任だとも考えている」と話していた。





 インターネットやアダルトビデオでセックスやジェンダーについて考える、というのを阻止することはもはやできないし、じゃあ学校教育でカバーしようというのもなかなか現実的ではないなかで、「良いか悪いかを考えられるように、“もう一つの新しいポルノ”が必要だ」と考えて制作していく。実際のところ、「そんなのポルノじゃない」と業界や消費者から批評されることもあるらしいが、それでも良いとエリカは言っていた。大事なのは、ポルノにも「考える幅があること・選ぶ幅があること」。エリカ・ラストの制作裏や考えを聞きつつ、その新しい一つの振れ幅を使って、セックスに関する“作る・売る・伝える”、そして“消費する・教える”を自由に横切って、セックスという私たちの生活と密接に関わるカルチャーについて、自由に話していきたいと思います。

※イベントには作品とメイキングシーンの上映もあり、過激なシーンも含みます。

来たる12月6・7日にお会いしましょう!(エリカもすごくたのしみに待ってます)

12月6日 メディア取材、ゲスト監督候補他を募集中。エリカ・ラストと1日会議中(@???)

初来日ということで、エリカ・ラストに取材希望のメディアの方(個人の方ももちろんOKです)、対談依頼も受付中です。また、2019年以降にエリカ作品に関わりたいゲスト監督候補の方(エリカ・ラストはゲスト監督を募集して作品を作るシリーズを世界各地で展開しています)、コラボレートしたいという個人から法人様まで、エリカと話したい人を募集して、順々に会っていけるようどこかで1日“2019年会議”でもしようと話しています。
これをやろうと決めたのが先日なので開催場所も探し中なのですが、どなたか良いところを知りませんか…? いい会場あるよ・知っているよというどなたか、もしもいらっしゃったら教えてもらえると大変うれしいです(最悪(?)ヒープスの東京オフィスで行います)。

こちらに関してはすべて、meetheaps@heapsmag.com までご連絡ください。

12月7日「私の体・僕のジェンダー・みんなのセックス。あたらしいポルノのこと」18:00-(@頭バー)

エリカ・ラストの来日にて、メインのイベントは12月7日(金)に行います。
▼概要
日時:12月7日(金)18:00 Open / 19:00 Start
場所:頭バー
住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目6−3 B1
〒150-0043
参加費:無料

▼イベント参加は以下よりご応募ください。
【12/2(日)応募締め切り】
イベント参加応募フォーム
イベント参加FBページ

※※※注意※※※【必ずご確認ください】
※今回、著作権権利上のもと、イベントの一部、映像の上映中においては写真・動画の撮影を固く禁止いたします。
※今回の募集を行う際にいただきます個人情報は、本イベントの参加者の抽選とご確認の為に利用致します。個人情報への不正アクセス、個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止及び是正のため、合理的な安全対策を講じます。

コラボレーターの方々も募集中!

今回もイベントを一緒に作りあげてくれるコラボレーターの方も募集中です。

▼コラボレーター応募フォーム
コラボレーター応募フォーム
コラボレーターFBページ

…今回は編集部もしばし滞在するので、2018年の〆に、今回のイベントテーマにて何か限定ジンISSUE EROTICA(イシューエロティカ)でも作りたい…と話しているので一緒に作ってくれる方も大募集です。これはエリカの滞在期間後でもいいと思っている。年末にたのしいことがしたい。

 エリカも初の来日ということで、とってもたのしみにしています。「エリカTシャツを限定数でプレゼントしたい!」と言っていたので、それら含め本イベントに関してはフェイスブックイベントページやヒープスのツイッターなどで随時更新していきますので、ぜひチェックをお願いします。

***

MEETHEAPS(ミートヒープス)の過去のイベント。

▶︎MEETHEAPS Vol.1
「ぼくは魚をうまく捌けない」それでも“予約4,000人待ち”のダイニングを提供できる料理人、ジョナ・レイダーの正体

▶︎MEETHEAPS Vol.2(LEXUS共催)
「ぼくは、車のビジュアルも音に換える」人間の感覚を超えた政府公認サイボーグとの、未来に繋がる不思議な一夜

▶︎MEETHEAPS Vol.3(Berlin Atonal共催)
あの“冷戦時代の音楽密輸人”が日本へ。当時の超貴重映像とDJを体感せよ!

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