今日はぜったいに何もしない!!!…と意気込むと逆に難しいので、しないのはメンテナンス的日常作業(洗い物とか洗濯とか本をしまうとか)で「楽しむための最小限の努力はして、気持ちよくダラダラしよう」が、ロンドンに住むアート関連の本を扱う司書であるシボン女史のハウツーだ。いかに良いダラダラをするかについてまとめたジン、『Living No Maintenane Lifestyle (ノーメンテナンスのライフスタイル)』、あらゆる日常作業の努力を最低限にして、気持ちよく楽しむ方法がイラストで紹介されている。
制汗スプレーではなくドライシャンプーだ。
たとえば、汚いのは嫌だし頭がかゆいとリラックスもクソもないので、シャンプーはするけど「ドライシャンプー」という具合(水に濡らす必要がない。洗い流さなくてOK。汚れやフケなどを取り除いてくれるし、いい匂いになる)。アートと図書館、司書という字の連なりから勝手にテーネーな休日を過ごしているものかと思っていたよ。シボン女史の“最低限の日セット”は「角の店で買えるふかふかの白いパン・安いアイス・インスタントラーメン・ドライシャンプー」。インスタントラーメンって袋麺の方がそれっぽい。最低限感を出してくれるものがいいので、ラ王など生麺のすごいヤツは今回はダメ。チャーシューや味玉は、入れたら「本気のだらだら中」のインスタに並んで嘘になるので間違っても入れない。ノーメンテナンス、演出はもちろん含んでいない。
シボン女史の一番最近の最低限の日はこんな日曜だった。「昼頃にぬっくり起き出して床に落ちている服を拾いあげてするりと着込み(着ているのでちょうどよく自分型に伸びている)、一階のソファへ。テレビドラマシリーズを用意してピザもデリバリーする。夜寝る時間がきたのでベッドへ(明日は月曜日)」
日本でダラダラするのにオーダーできる飯ってのはなんだろう。ピザもデリバリーできるけど、ダラダラというよりも特別なハッピー感が出ちゃうのでちょっと違うような。ピザ的日本のダラダラ飯ってなんだろう、出前できるヤツ。あれ、思いつかない。各々のダラダラセット(ダラダラ飯含む)を教えて欲しい。
Photos via Siobhan Britton
Text by Tetora Poe
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