「Cakeboy(ケークボーイ)」。
1995年公開の青春コメディ映画「Clueless(邦題:クルーレス)」のワンシーンで「ゲイボーイ」を形容して使われた言葉。
それをそっくりそのままタイトルに冠したのが、ゲイ/クィアマガジン『Cakeboy Magazine(ケークボーイ・マガジン)』だ。
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このマガジンを編み上げるのはたった一人の男。ブルックリン在住のライターであり、フォトグラファー、そしてスタイリストとして活躍するSean Santiago(ショーン・サンティアゴ)だ。同誌は、ファッション・アート・カルチャーを通して、クィアな男としてのアイデンティティや、“男らしさ”とはなにかを読者に問いかける、男性本位な一冊。
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先月発売された最新号issue 03では、南アフリカのクィア・アーティストデュオFAKAやゲイポルノスターからファッションスターに上り詰めたColby Keller(コルビー・ケラー)、トランスジェンダーを題材にした話題のコメディドラマ「トランスペアレント」のディレクターでもある映画監督のRhys Ernst(リース・アーンスト)、次世代のブリット・ポップを担う英シンガーのShivum Sharma(シヴァン・シャーマ)など各業界で活躍するゲイセレブリティをフィーチャー。
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国籍も職業もバラエティに富んだ豪華なゲイたちのポートレート写真やインタビュー、エッセイや詩、小説などをツールに、ゲイ/クィアとして生きる男たちの、男らしさを体現。「クィア」として、そしてそれ以前に「男」として生きることを高らかに謳う。
ゲイでいて、男らしく。男から見てもかっこいい「ゲイ」の力強さがCakeboyの誌面からはにじみ出ている。
[nlink url=”https://heapsmag.com/?p=12098″ title=”【今週のZINE】落ち着く場所と、モノと人。それぞれのホーム(拠り所)を集める『Home Zine』”]
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All images via Cakeboy Magazine
Text by Shimpei Nakagawa, Edited by HEAPS