世界の先進国に比べ、日本ではあまり馴染みのない「ビーガン(菜食主義者)」。卵や乳製品を食べるベジタリアンと違い、動物性食品は一切口にしない。生活全般においても動物由来のもの、たとえば革製品などをできるだけ避けるライフスタイルなのだが。
「ビーガン後進国」ともいわれる日本の民にとって、ビーガンのライフスタイルってなんだか聞こえが小難しい。かくいう筆者もその一人。ビーガンってなんだか取っつきにくい。
そんな偏りを少なからず持った人のためにあるのが、ビーガンジン『V for Vegan(ヴィー・フォー・ビーガン)』。驚くべきは、作者の若さ。ニュージーランド在住のSusie Kwon(スージー・クォン)ちゃん、弱冠17歳のフレッシュなスクールガールだ。
「ビーガンでない人、特にティーンや若者に『ビーガンであることはとってもシンプルで楽しいものなんだ』って伝えたいの。それにビーガン初心者へのガイドでもあるわね」
高校の課題で制作したと語るこのジン、“授業で作りました”なクオリティをはるかに超える出来栄え。ビーガンジョークにクイズ、ビーガンがテーマのドキュメンタリー映画紹介にビーガンセレブリティなど陽気で賑やかな紙面。ビーガンに縁のない人も、身構えせず気軽に読めるからいい。
ジンだけでなく、ビーガンレシピなどの動画コンテンツもユーチューブチャンネルにて配信しているのが、デジタルエイジならでは。ビーガンに対するネガティブな認識や偏りを打破しようという若きパワーが感じられる。
『V for Vegan』▶︎