最近、ロシアのユースカルチャーがとにかくアツい。北国ロシア特有のキリル文字を目にする機会が増えたのもその一つの証拠になるだろうか。
ファッションデザイナーのGosha Rubchinskiy(ゴーシャ・ラブチンスキー)やVETEMENTS(ヴェトモン)やBALENCIAGA(バレンシアガ)のスタイリストとして活躍するゴーシャの右腕Lotta Volkova(ロッタ・ヴォルコヴァ)など、いまや世界の最前線にいる若き彼らも、ロシアのユース・ストリートカルチャー出身者。彼らの躍進とともに、キリル文字も特にファッション業界で幅をきかせるように。
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「НЕВНИКАЙ (NEVER MIND)」
このキリル文字、「小さいことは気にするな」の意。若干20歳のスケーターGosha Babikov(ゴーシャ・バビコフ)が作るのは、自分と仲間たちが共有するストリートでの“いま”を投影したスケートボードフォトジン『НЕВНИКАЙ 』だ。
ロシアにあるChelyabinsk(チェリャビンスク)という街。ゴーシャはここで仲間たちとスケート集団 「EICHBIEM」をオーガナイズしている。日夜スケートに浸り、EICHBIEMのフォトグラファー・ビデオグラファーとして仲間たちの姿をフォルムに収めているうちに、自然と手元に莫大な量の35mmフィルム写真たちが集まってきた。
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「せっかく撮ったんだからまとめて何かにしたら?」。姉の一声をきっかけに、友人やガールフレンドの協力のもとこのジンを作り上げた。
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世界一の国土を有する大国ロシア。日本とはお隣さんでありながら、未だ謎の多いロシアの風景とスケートが溶け合う写真の数々は、異様であって美しい。
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ここに写る無邪気で刹那的な彼らの表情から、ロシアで興隆するユースカルチャーの姿を見て取ることができる。
いま一番ホットな若者文化が生きるのは、極寒の国、ロシアなのかもしれない。
[nlink url=”https://heapsmag.com/?p=8129″ title=”マンハッタンを駆け抜けろ。世界最大のスケートボードレース(違法)!”]
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All images via Gosha Babikov
Text by Shimpei Nakagawa, Edited by HEAPS