深夜、近くのデリ(日本でいうコンビニのようなもの)に一輪の花を求めて駆けこんだり、筋肉隆々のデカイ体に色鮮やかな可愛らしい花束を恥ずかしそうに抱えたり。
花の問屋街やファーマーズマーケットに花があふれるニューヨークでは、若者たちもよく花を買う。
しかし、その80%がどこから来たのかわからない外国産の“お花”だそうで…。自分が消費するモノの“でどころ”が気になる世代にはちょっとねえ。どうせなら、真心こもったお花をプレゼントしたい。
そこではじまったのが、いうなれば「裏庭お花ビジネス」、True Leaves Floral(トゥルー・リーブス・フローラル)。
Jessica Balnaves(ジェシカ・バルナヴェス)とRyann Mead(ライアン・ ミード)の女性コンビがブルックリンのブッシュウィックにて始動。CSAスタイル(※)を導入し、自宅の裏庭にて彼女らが種から大事に育てたお花を定期的にお家に届けますよというサービスだ。ビンテージの花瓶つき。
※「CSA (Community Supported Agriculture)」
直訳すると「地域に支えられた農業」。地域の消費者が、地域の農家から、農作物を代金前払いで定期購入するシステム。
ラインナップは、向日葵・コスモス・マリーゴールド・百日草など。“庭感”アリな、気取りすぎないのもいい。
ハーバルティーやハーバル・ブーケ、“食べることのできるブーケ”まであるから、一年を通して飽き知らず。
「オーガニック」「ヘルシー」「地産地消」は世代のキーワード。消費するものがどこからきたのか、どのように作られたのか、そして生産者の顔が知りたいと思うのが“いまどき”なのだ。
現代にあるべき農業スタイル、そしてトレンド心をしっかり掴む新たな“お花”ビジネスは、自宅の裏庭からはじまっていました。
そんな彼女たちのお庭をのぞいてみたい方はこちらから。
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All images via True Leaves Floral
Text by Shimpei Nakagawa