ニューヨーク在住17年、週に4度のライブハウスを欠かしたことはない。
行ったライブハウスの数はもはや200を越える…(と思う)。
そんな音楽ライター、サワイ・ヨウコが独断と偏見で選ぶ、いま聴いておきたい、知っておくべき現場のインディーバンド。
「High Waisted」
マンハッタンのローワー・イーストサイドは、ブルックリンがハイプになる15年ほど前、たくさんのミュージシャンやアーティストがたむろしていたクリエイティブな地域だった。2016年いま、そこで新たな文化が形成されている。
ジェシカ嬢を紅一点とする4人組のサーフロック・バンド、ハイ・ウエステッドもそうだ。
ブルックリンではなく、マンハッタンを拠点とする彼らとは、筆者のバンド(ハードニップス)と共演して初めて知った。すべてのショーがまさに、お祭り!というだけあり、万人誰もが大騒ぎだ。
初対面でお互いのショーで盛り上がった後、そのままバーに行き、ビリヤードで盛り上がり、彼らの家に移動してレコードを聴き、それからさらにメキシカン料理を食べて朝まで遊ぶ、という最近の若者にはないパターンを、いまでも現役でやっている。毎日がパーティな彼らなのだ。
ジェシカ嬢は、髪の色をピンク、緑などにコロコロ変え、日本アニメのファンと言う独特なファッションセンスから(カワイイ系)、ファッション雑誌などにもよく取りあげられている。いまのブルックリンのハイプを逆手に取ってすべてを茶化して面白くさせてしまう。
最近デビューアルバム『Ludlow Street(ルドロウ・ストリート)』(ローアー・イースト・サイドのメイン通りの名前)をリリースしたばかりなので、これからさらに注目が集まるだろう。
Via HP ofHigh Waisted
High Waisted / highwaisted.party
[nlink url=”https://heapsmag.com/?p=9908″ title=”「#004 雷が落ちる!究極のドラムとベースのノイズ・デュオ、Lightning Bolt」”]
Text by Yoko Sawai
サワイ ヨウコ/Yoko Sawai
ニューヨーク在住歴17年の音楽ライター。音楽イベント企画、メディアコーディネイト、レコード・レーベル経営(コンタクト・レコーズ)。ブルックリン・ベースのロックバンド、ハード・ニップスでも活躍。hardnipsbrooklyn.com