週4のライブハウスから、現場のミュージック「#006 会場も自ら経営!D.I.Y. パワー・バンド The So So Glos」(独断と偏見でインディーバンドを選びます)

Share
Tweet

ニューヨーク在住17年、週に4度のライブハウスを欠かしたことはない。
行ったライブハウスの数はもはや200を越える…(と思う)。
そんな音楽ライター、サワイ・ヨウコが独断と偏見で選ぶ、いま聴いておきたい、知っておくべき現場のインディーバンド。

#006 会場も自ら経営!D.I.Y. パワー・バンド
The So So Glos (ソソ・グロス)

2016年、ブルックリンのD.I.Y.会場シーンは変化している。
老舗の会場がなくなり、新しいスポットが生まれるが2年持てば良い方。多くは長く続かずに消えていく。

ブシュウィックにあるシェイ・スタジアム(以下シェイ)は、7年続くブルックリンのD.I.Y.シーンを担う数少ない会場。音にこだわり、機材もしっかり揃え、バンドのブッキングも最前線で、ブルックリン・キッズの憩いの場となっている。
The So So Glos(ソソ・グロス)は、そのシェイ・スタジアムを経営するバンドの一つ。
ライアン・アレックス兄弟を中心とするこのパンクバンド、パフォーマンスが圧倒的に力強い。
余談だが、アレックスとライアンが、メンバーのザックとブルックリンの幼稚園で出会って結成したそうだ。
(さらに余談だが、幾度もの離婚と再婚で、ザックも後に二人の兄弟へ。三兄弟になる)。若い彼らだが、バンドを結成してからもう25年だ。

遊びに来ているキッズたちはガンガン頭を振り、モッシュが起きる。
欧米ツアーやフェス出演など、何かと忙しい彼らだが、ホーム・グラウンドに帰ってきた時の盛り上がりはさすが、と拝みたくなる。
みんな、ソソ・グロスはもちろんのこと、このD.I.Y.会場という「自分たちの場所」であるシェイ、そしてブシュウィックが大好きなのだ。

The So So Glos / thesosoglos.com

[nlink url=”https://heapsmag.com/?p=9778″ title=”名前も看板もない。でも、人が集まる。 奇跡のレコードショップ「Record Shop(仮)」”]

——————————

サワイ ヨウコ/Yoko Sawai
ニューヨーク在住歴17年の音楽ライター。音楽イベント企画、メディアコーディネイト、レコード・レーベル経営(コンタクト・レコーズ)。ブルックリン・ベースのロックバンド、ハード・ニップスでも活躍。hardnipsbrooklyn.com

Share
Tweet
default
 
 
 
 
 

Latest

All articles loaded
No more articles to load