「私は手を使わずにイケる」。 アダルトショップの“女性オーナー”が答える性の真面目なハナシ。

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刺激的なママ会を主催していると聞きつけ訪れたアダルトショップ「Please」。そこで行われているママ会の実態についてはよーくわかった(記事、「バナナ・パンケーキの会」と称して集まるママたち。 実態は「月1のエロ会」)。

でも、せっかくアダルトショップに来たんだもん。おもちゃのこと、カラダのこと、性のアレコレ、気になりますよね?
「実際にイク、イカないってなんなの?イケなくてもイケるようになるの?」「マンネリ気味なんだけど、パートナーを喜ばせるには?」などなど、筆者、女性を代表して悩みや疑問をぶつけて、シドにたっぷり伝授してもらいました。

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※このコンテンツは過激な言葉を含みます。18歳以上の方のみ、閲覧へ進んでください。

ママ同伴のティーンズも来店!?

「パートナーへの贈り物を探してて…」とやって来る男性や、「最近、濡れにくいのが悩みで…」と潤滑剤を求めて来る女性。さらにはマスターベーショングッズを買いにお母さんと一緒に来る娘など、アダルトショップ「Please」にやってくるお客さんは目的も年齢も様々。ただし、放課後バックパックを背負って集団でやってくる中学生には「別の日にお母さんと来なさい」と強制帰宅させる。「購入自体は合法。でも会話や行動が幼すぎる場合、どれだけ真剣に話しても伝わらないでしょう?」とのこと。

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 ちなみに取材中、まだ開店時間じゃないっていうのに一人のお父さんが「もうやってる?欲しいものがあるんだけど…」と乱入してきそうになったが、それも「開いてるときにもう一度来て」と、ちゃんと断っていた(笑)
「商品は高価な上に返品出来ないんだから!もし家に帰って『使い方が分からないから思ったように楽しめなかった』なんてもったいない。購入までしっかりお客様と話し合うわ」

 オーナー、Sid Azmi(シド・アズミ)の情熱的な接客は受けが良い。SNSでは「すべての疑問に優しく、根気よく答えてくれる」「セックスの未知の世界を教えてくれる」と、お客さんからの定評がある。ストレートからゲイやレズビアンにまでその信頼は厚い。

 パワフルでユーモア満載。一つ聞けば十も百も返してくれるパーソナリティーに加え、ヘルスケアプロバイダーの職歴をも持つ彼女は、セクシュアリティの視点から病気面の相談と幅広く対応する。こんな機会またとなし、せっかくなので性について悩みや疑問を、プロフェッショナルに聞いてみた。

Q1「そもそも女性って、イクの?」

「イクわ。男性は射精があるからわかりやすいけど、女性のは満足度に近いかしら」。イクには“クリイキ”と“中イキ”の2パターンがあり、後者は時間がかかる分、満足感が強いんだそう。「これでヴァギナの筋肉を鍛えるといいわ。イッたことのない人でも、イケるようになる」

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「挿入して、おしっこを我慢する感覚で、キュッキュッと筋肉を締めるイメージで使うの。締まりがよくなって感度がアップするだけじゃなく、老後の尿漏れ防止にもなるのよ。私は家事をやりながら、運転中にもよくやるんだけど、おかげで呼吸と筋肉の動きだけでイけるようになったわ」。ええええ、手も使わずイケるってなんだか次元が違う気がしなくもないが、実際にこれでイケるようになった人もいるというので試してみる価値は十分ありそう。

Q2「長年付き合ってる彼氏とご無沙汰。どうすれば?」

「よくある相談ね。カップルによって原因は様々だけど、いつもと違うことに挑戦してみるのはどうかしら」と差し出されたのが、バイブレーター。「実は、オモチャ使ったことないんです…。」申し訳なそうな筆者の言葉に、タンカを切ったように喋り出す。「これはカップルで楽しめるバイブ。片方をヴァギナに挿入し、もう片方をクリトリスに当てる2way式」

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「ちなみにブルートゥース搭載よ」に取材陣ザワつく。「装着した状態でレストランにディナーに行きなさい。で、彼が突然スイッチをオン。あなたの恥ずかしい姿に彼はビンビンよ」。とまあ漫画のようなエロ・シチュエーションを勧められたわけだが、こういったエンタメ要素は、セックスについてもオープンにさせてくれ、パートナーと話合える関係を築くのにも良いそうだ。

Q3「濡れないのって、女性のせい?」

「心理的なもの、薬の副作用、それから体質というものもあるけれど、『濡れにくい時期』はどんな女性にもやってくる。私、感じてない。女として終わった。なんて考えは厳禁よ!」

そんな時にオススメなのがシリコンオイル。

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潤滑剤の使用にネガティブな人もいるかもしれないが、この愛液の代用品は従来のローションとは違い、無味無臭のケミカル一切不使用。ローション特有の肌触りが苦手な人にオススメだ。
「トイレでこっそり塗りなさい。パンツを脱いだあなたを見たパートナーは、すぐに興奮するわ」

Q4「週3セックスはマンネリ化。解消するには?」

「新境地へ行きなさい」。え?と思う暇もなくすかさず渡されたのが、男性のPスポットを刺激するオモチャ。

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これは男性・女性両用。

説明しよう。男性のアナルプレイで、前立腺マッサージというのがある。その快感は女性のGスポットのそれに似ており、「Pスポット」と呼称するのだという。筋肉がキツく締まってるアナルをまずはゆっくりマッサージ。筋肉がほぐれてきたところでそれの一番細いものを挿入。明日はもう一段階太いものを…と、アナルプレイには“準備”が必要不可欠。「間違ってもイキナリの挿入はだめ。痛くてトラウマになるから」

Q5「『イッたふり』しちゃうんです…」

某コンドームメーカーの調査によると、日本人女性の9割以上がイったフリをしているらしい。それは「嫌われたくない」「あなたに恥をかかさせたくない」と男性を立てるためのものが多い。でもそれって結局、嘘なわけで…。「いますぐ止めなさい。セックスレスの原因になるし、男性のスキル向上にも繋がらないわ。『クリトリスを触って。舌を使うの。違う、歯じゃない。あー、もう髭イタイから剃って!』ってな具合に、ストレートにお願いしてお互いを知る。オープンになればもっと気持ちよくなれるわ」

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 シドは続ける。「女性は責任を感じがち。濡れなかったら自分のせい。勃たなかったら自分に魅力とスキルがないせいと考えがちだけど、それは大間違いよ」。考え方を見直すのことが最初の一歩なのだ。

いいSEXの秘訣は「自分のからだを知ること」

 自身のアソコをじっくり観察したことのある女性はどのくらいいるだろう?クリトリスもビラビラも、大きさ・ついている場所(前ツキ、後ろツキ)・中の形色・果ては臭い、味まで人それぞれ。

「私の元旦那は医者で、ある日の最中『君のはみんなと違うって知ってた?』って言われたの。そこで初めて自分のクリトリスは人より小さいこと、ビラビラがやたら薄いことを知った。でもだからって世界の終わりじゃない。これが私のからだだもの」。自分のからだや、どの様な刺激に興奮し快感を得る(欲する)のかを知っておくことで、セックスはもっと気持ちよくなるのだという。

「バナナ・パンケーキの会ははママ限定。でも、もしスキルをあげたい男性や、ノウハウを知りたい女性がいたら営業時間にお店にいらっしゃい。私がみっちり教えてあげる」

 ちゃっかり縛ってもらったり(服の上から)、鞭でお尻をペンペンしてもらった(案外痛くなかった)取材陣。今後もし新たな性の悩みが出来たら、迷わずシドを訪ねようと誓ったことは、言うまでもない。

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Photos by Tetora Poe
Text by Yu Takamichi

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