「毎日、25年間履ける」パンツ

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The Quarter Century Pants

発明者は、元Google社員

毎日履いても25年間品質を保証してくれるパンツがあるという。筆者は初めて耳にしたとき、「え、パンツ?」と下着の方を想像したのだが、どうやらデニムの方らしい。しかしデニムにしても四半世紀も保証してくれるというのは驚異的だ。
「少々値段は張るけど、一生物の一張羅」とは違う。このデニムは特別な日に着る特別な服というコンセプトではなく、毎日履いても25年履ける「最高の作業着」として作られているのだ。
その名も、ワーキングパンツ「The Quarter Century Pants」。発明したのは、元グーグル社員のManuel Rappard(マニュエル・ラッパード)だ。彼が創設したブランド「RPMWEST」では、クラフトマンシップと徹底的に質にこだわったデニムをメインに展開している。今回はその25年パンツを、徹底解剖。

“青年から中年”まで着続けても違和感なし

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 デザインは非常にシンプル。流行り廃りのないデザインなので飽きがこないうえ、25年もつ丈夫なパンツにすべく、細部にこだわりを施してある。履き続けることで体型に馴染み、次第に愛着がわくのは間違いない。そのうち「相棒」とでも呼びたくなりそうなワーキングパンツだ。

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 流行にとらわれないシンプルなデザインのパンツだが、カラー1色・形一型というわけではない。色はカーキ系のベージュ、グリーン、グレイを含む8色あり、型はストレート、スリムとそれぞれ選ぶことが可能。季節に合わせたスタイルを楽しんでもらうため、ショートパンツの展開も考えているという。

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25年間保証なのに、高くない

 質が良いものは自然と価格も高くなるものだが、リーズナブルな価格を設定。販売価格が通常200ドルはする品質のものを半額以下まで下げるため、仲介を減らした。オンライン販売で、小売りを通さず卸売りで直接、客に商品を届けている。

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 オンラインと聞くと客にとって一番心配なのが、「サイズが合うかどうか」。だが、RPMWESTが導入しているデリバリーでは、サイズ違いのパンツを3着選ばせてくれ、その中から一番自分に合うサイズを着て決めることができるので安心だ。

「男の相棒作業着」はやっぱり、“MADE IN AMERICA”

 この25年パンツのブランド「RPMWEST」は、クラフトマンシップと質にこだわったデニムをメインに展開している。環境への取り組みをベースに生まれたわけではなく、高品質へのこだわり「Made in America」を掲げた最高の作業着がモットー。
 ファストファッションの代名詞のようなアメリカでは、一人あたり一年間で約31キログラム以上もの繊維を消費している。さらに新しい衣服を生産するための綿花の消費量は、2000年には5,000万トン、2012年には7,500万トンまで増加しているという。意図していないとはいえ、大量消費が環境に与える付加を考えれば、RPMWESTが提供する毎日でも履き続けて25年保つというパンツの意義は大きい。

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 毎日着用すれば、着用する分だけ服の“寿命”は短くなるのが普通のはず。しかしこのパンツには、そんな心配は要らない。万が一、パンツに何らかの問題が起きても、25年の保証付きなので直してもらえるので、安心して毎日履ける。
 質へのこだわりはもちろん、顧客満足度の高いサービス提供、Made in Americaへの誇りが、25年パンツの価値を上げている。ずっと着続けることができる衣服の素晴らしさを感じさせてくれるビジネスモデルとスタイル。毎日長年つき合えてこそ、男の作業着は「相棒」になるのだ。

RPMWEST
Kickstarter Page

Photos by PRMWEST Denim Co.

Writer: Eisaku Kawamura Edited by HEAPS

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