お坊さん、木魚ではなく「ギター」片手に。アート×仏教、異色のコラボフェス「十夜フェス」

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いま、日本人の「仏教離れ」が取り沙汰されている。

英紙ガーディアンは昨年、日本の仏教が衰退の危機にあるとし、現在7万7,000ある寺院の約4割にあたる2万7,000が25年以内に閉鎖されると報じた。

これじゃあ「お坊さん」も安穏に座布団の上でお経も唱えてられない。

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 “日本の寺社をもっと楽しく”を創業理念に株式会社を立ち上げて、お寺と神社に携わる活動に取り組んでいる株式会社jijiが運営する“フェス”がある。
 クリエーターと僧侶が中心になって開催するアートと仏教のコラボ寺フェス「十夜フェス」だ。

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 この寺フェス、一僧侶と一学生のひょんな出会いからはじまった。jiji代表の圓城史也(えんじょうふみや)さんが芸大生時代、フェイスブックで知り合った龍岸寺住職の池口龍法さんから「十夜法要に来てくれる人が増えるには、どうすればいいだろう?フェスという新しい切り口から、地域の人への間口を広げてみたい」との相談を受けたことがきっかけだった。

 十夜法要とは、10月から11月にかけて全国の浄土宗のお寺で行われる念仏会。浄土宗のお寺にとって大切な会だが、宗教離れや葬儀の簡素化が進むいま認知度は低下し、参加者の年代も高齢化。参加者数も年々少なくなり、実施するお寺も少なくなってきているのが現状だ。

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 長く受け継がれてきた伝統行事をアートの視点からリバイバルし参加者を増やそうと昨年、第一回目の「十夜フェス」を京都市内5つのお寺で10日間開催。
 境内にカフェをオープンしたり、音楽×ダンス×ライブペインティングによる即興ライブや、歌あり・音楽あり・動きありのお坊さんによるパフォーマンス、各宗派のお坊さんによる講演会などをフィーチャー。多くの地域の人々が参加した。

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「仏様の前でやっていいのか悪いのか….」な要素もある同イベント。しかし、理由はなんであれ普段お寺に無縁のさまざまな人々にお寺へ足を運び仏教文化に触れてもらうことが、十夜法要の継承につながるのだ。

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 第2回目となる今年、「更に踏み込んだ摩訶不思議な世界を夜のお寺に創り出す」べく準備を進めている。
 当日は、多くのオーディエンスに、悟りを開いた仏様の顔も思わずほころびるかも。

 「十夜フェス」参拝はコチラから。

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Text by Shimpei Nakagawa

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