最近、いつ泣きましたか?
デスクに向き合って、パソコンとにらめっこしている毎日で、ドライアイだけじゃなく、心までもドライになっていませんか。
近頃、泣くことを忘れてしまった人に是非読んでほしいのが、“泣き”を集めたジン「The Cry Zine(ザ・クライ・ジン)」。
作者のBeth Davis(ベス・デイビス)が“泣き”を集めるきっかけは、散歩中に友人が教えてくれた話だった。
「ツイてなかったある日。家路についた彼女、帰りがけにテイクアウトしたものを開けたのらオーダーと違うものが入っていた。その瞬間、何かが切れたようにドッと泣いたんだって。
その話を聞いて感じた。“泣く”ってとっても人間的なものだなんだと。そんな日常にある“生の一瞬”を集めるべく、沢山の人に涙のストーリーをシェアしてもらったわ」
コミック、イラスト、エッセイ、コラージュから、“Crying”のGメール履歴検索結果のみを集めたものまで、私的でリアルな泣き体験談が様々な形で表現される。
「世間では幸せなことをシェアするのが善しとされるけど、悲しい思いをしたり悩んだりする感情をシェアすることにはあまり関心がないと思う。だから“生きていくことは時として大変だってこと”をみんながお互に分かり合える場を作りたかった」
「泣きたいときは泣けばいい」ーそんなふうにそっとあなたの側にいてくれるジン。
医学的に“泣く”ことがストレス解消に効果が高いと言われ、「涙活」なんて言葉もあるほど。
ザ・クライ・ジンを手にとって、今夜はこれでもかといわんばかりに“泣く”のもいい。
「鬼の目にも涙」。鬼だって“泣く”んだから先輩でも上司でも、いつもはビシッとしたバリキャリでも、泣いちゃっていいじゃないですか。
[nlink url=”https://heapsmag.com/?p=12312″ title=”【今週のZINE】世界を股にかける“ゲイ”セレブリティ集結。男とは?ゲイとは?を探求するメンズマガジン『Cakeboy magazine』”]
———————————
All images via The Cry Zine
Text by Shimpei Nakagawa