「クリエイターたちが自身の作品を貼りつけられる“pin board(ピンボード、掲示板)”でありたい」
ロンドンを拠点に活動するアーティストでアートディレクターのJoseph Sweeney(ジョセフ・スウィーニー、右)と写真家でライターのGrace Pickering(グレース・ピカリング)。
アーティストの作品や声、思いを表現するアートオンラインジン「Don’t Get Culty(ドント・ゲット・カルティ)」を編集するふたりはこう語る。
「わたしたちの周りにいたアーティスト友だちは、みんなソーシャルメディアに疎かったの。彼らは自分たちの作品や声をインターネット上でどう発表したらいいのかわからなくて。そんな彼らに“無料の発表の場”を作ってあげたかった」
そんな友だち助けからはじまったオンラインジンに集まるのは、彫刻家、画家、フォトグラファー、ミュージシャン、ファッションデザイナー、詩人までバラエティーに富んだ英米の新進気鋭クリエイターたち。作品画像やGIF、動画、音源、インタビューなどが、まるでピンボードのようにぺたぺたと貼り付けられている。
“ホチキスで綴じられた小さな冊子”のイメージが強いジンだが、誰もが参加し情報発信できるインターネットの時代だからこそ、ジンの形も多様化している。『Don’t Get Culty』は、新進のアーティストに表現の場を提供する、サイバー上のピンボードだ。
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All images via Don’t Get Culty
Edited by HEAPS, editorial assistant: Shimpei Nakagawa