あれから、70年が経つ。
広島、長崎に原爆投下されてから、それだけの歳月が経つ現在「被爆者の平均年齢は80歳」。
原爆という惨禍を経験した世代の高齢化が進むということは、証言者不在の日が刻一刻と近づいている、ということ。
長崎には広島のように、被曝体験を象徴し伝える原爆ドームがないため、後世への継承が懸念されてきた。
そこで考えられたのは、「浦上天主堂再現プロジェクト」。プロジェクトマッピングによる、「疑似体験型」継承だ。
昨年8月6日・8日、プロジェクトマッピングにより、いまはなきナガサキの象徴的な被爆遺構「旧浦上天主堂(幻の世界遺産といわれており、消えたもう一つの原爆ドーム、と呼ばれる)」を原寸大で再現した。
同プロジェクトは被爆第三世代が中心となって発起、当事者(被爆者)不在のこれからの時代に、継承の意味とその方法を考えることを目的としている。
被爆第三世代の彼らは、被爆者と交流できる最後の世代であり、当事者不在のこれからの時代に継承活動を担う、最初の世代だ。
これからは“忘れてはいけない過去”を、未体験者が語り継いでいかなくてはならない。このプロジェクトは間違いなく、彼らに大きく寄与していくだろう。
詳しくは、Makuakeへ。
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Text by HEAPS