“女性用”が高くなるカラクリ、ピンク税を排除「指毛もわき毛も剃りたい」女子のためのカミソリブランドが登場

近年、特に米国でよく聞くようになった「なんで女性だからって体毛剃らなきゃいけないの?」。化粧するしない、ヒールをはくはかないと地続きの、「剃るも剃らぬもわたしの自由」。その選択にはいわゆるフェミニズムとされる“個人の自由選択”が理由として目立ちやすいが、こんな声もある。「だって、ピンクタックスがかかってるから」。

1) Billie Handles

 ピンクタックス(ピンク税)は欧米諸国*で設定されている女性用商品というだけでかかる“謎の税”のこと。たとえばシャンプー、ボディソープ、カミソリ、シェービングクリームなど、男性商品と似たようなプロダクトにもかかわらず割高に値段設定がなされている(米国議会合同経済委員会によれば、世の43パーセントのプロダクトに対して女性が割高に支払いをしている)。ピンク税は性差別ではなく経済学です、という意見もあるが、実際に「まったく同じ子ども用リュックが、ボーイとガールの色違いで値段が倍も違う」という例も報告されている。そもそも、経済学と言われても消費者にはピンとこないし、なくしてくれるならそれに越したことはない。そりゃあ「お金も謎にかさむし、そもそも女性の方が剃る部分多くて大変なのになんでこんなにお金払わなきゃいけないわけ? ばかばかしい」となるのも不思議ではない。
*日本では女性向けプロダクトの低価格設定や女性優遇サービスが多い。その行き過ぎを指摘する声も。

まずはカミソリから「ノー・ピンクタックス」

1) Billie_Pink Tax Rebate

 ピンクタックス含め、いろんな理由の「もう体毛剃んない!」という選択があると同じ(か、それ以上)に「わたしは剃る」もあるわけで…。そこに登場したのが「BIllie(ビリー)」、「ピンクタックスなんて払わずに、リーズナブルに、いい気分で体毛剃りましょう」という女性のためのカミソリブランドだ。「男性のより安くします」ではなく、ピンクタックス(男性プロダクトよりも高くなる差額)を差し引き、同程度の価格に設定します、と値段設定のフェアを狙う。
 同プロダクトは定期購入型で、最初にカミソリ本体のボディ(マグネット型ホルダー、アロエソープ付き)を購入し、あとは毎月替えの刃(4つ)を無料でデリバリーしてもらう。デリバリーの頻度が「個人の体毛を剃る頻度(毎日)(週に2,3回)(週に1回)」に合わせて設定でき、月々にかかる出費もコントロールできてありがたい。昨今の女子のためのブランド、もちろんだがインスタもバッチリかわいい。

2) Billie_Starter Kit (Hero) copy
5) Billie_Body Wash

 ちなみに、顔剃りメインの男性に対し、女性が剃る面積はその18倍にもなるらしい(うぶ毛、すね&ふくらはぎ、人によっては太もも、指毛、デリケートゾーン、そしてわき毛)、カミソリとシェービングの出費もちりつもだ。

 このカミソリブランドからピンクタックスを“剃り落とす”動きがさらに社会に広がれば…それこそたかがカミソリ、されどカミソリだろう。「たんに価格を抑えるだけでなく、ピンクタックスの認識を高めることが私たちにとって大切なことなのです」、そして「まずはカミソリからはじめましょう」というビリー、これもまた生活に地続きの選択の一つだ。

Billie

3) Billie_Starter Kit (Web)

Photos via Billie
Text by HEAPS, Editorial Assistant: Tomomi Inoue
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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