【今週のZINE】冷戦時代、国民を扇動した「プロパガンダ・ポスター」を収集。当時の空気感も閉じ込めたパンフレット・ジン『RED FLAG!』

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戦時下で生まれ、その秀逸なデザインとそこに見え隠れする皮肉なメッセージは、国民に国家思想を植えつけ、大衆を扇動した。「プロパガンダ・ポスター」、相手国を(時にはコミカルに)悪役にしたて、戦争を正義、あるいは必要悪だと信じこませた貼り紙は、世界を東と西に分断したあの冷戦時代にもおおいに“活躍”。アメリカとロシア(旧ソ連)の敵対関係から44年にわたって続いた戦時中も、両国で多用され、それぞれの国民はいたずらに駆りたてられた。

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 今回紹介するジンは、その冷戦期のアメリカに実在したプロパガンダポスターを集めたパンフレット・ジン。カリフォルニア在住のイラストレーター、カート・メルロ(Curt Merlo)による『Red Flag!(レッド・フラッグ!)』だ。

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「冷戦当時のアメリカ国内に漂っていたヒステリックな空気感や恐ろしさ。その不気味さは、どこか現代社会が直面する恐怖に通ずるものがあると思った。歴史が繰り返されていることを、暗に表現したかったんだ」

「1ページ作るのに、一週間かかった」というほどの手の込みようで、1950〜60年代の資本主義や核の脅威を匂わせるようなポスターや雑誌、新聞記事の切り抜き、広告などを集めてデジタルコラージュしている。経年を感じさせるような紙質、サイズもタブロイド判と、当時に作られたものといわれてもわからない。どこまでも時代の雰囲気を再現している。

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 先日、アメリカ軍がシリア政府軍を爆撃、その事実はロシアとの緊張を高め、「新たな冷戦状態」との声もある。混然の世界情勢下に現れた『レッド・フラッグ!』は、まさに現代への警告書ともいえよう。

Red Flag!

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All images via Curt Merlo
Text by Shimpei Nakagawa
Edit: HEAPS Magazine

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