DAILY
  •      
  • Oct 13, 2017
「ハタチは幻想から目覚める歳」96・97年生まれの“二十歳”を覗くドキュメンタリージン『ハタチの肖像』
Pocket

20歳(ハタチ)。「お酒は20歳になってから」ともあるように、法のうえでは成人を迎える、いわば“大人になる”のがハタチ。ただ、いざ時計の針が午前0時を指し(法的に)子どもから大人になってみても、それは日付が変わるのと同じように19が20になっただけ。手に取るようにわかる実感などなく、なぜか肩透かしを食らったような気分だ。

ZINE_Cover

「きっと僕たちの代が二十歳になって感じることと、いまの40代・50代の方々が考えたことってもちろん似ているところもあるけど、育ったライフスタイルや文化も違うので違いも出てくると思う。逆にこれから生まれてくる世代と比べても違いは出てくる。そういう意味で『いま』をドキュメントしたいと思いました」。自身がハタチを迎えた昨年、日本の大学生クライブ(Klive Aguilar)氏がつくったのはジン『ハタチの肖像』。1996・97年生まれの「ハタチ」を凝縮した、写真と文のドキュメントとなった

 綴じられたハタチの声をのぞいてみる。「合法かな~って」「まだ就活もはじまってないし、自分の将来のことも考えられてないから、逆に可能性を感じる年だよね」「自分の殻を破りたい」。「ちょっぴり憂鬱」なんて声も。

Mynor_1stissue_1
Mynor_1stissue_2
Mynor_1stissue_3

 種々雑多な“ハタチ”のカタチと遭遇しジンに集約した彼自身、ハタチをどう捉えるのだろう。
幻想から目が覚める歳だと思います。大人と子どもの間にある明確な線引きはただの幻想に過ぎないと、二十歳になって目が覚める」。二十歳になっても大人になれないんじゃないか、という予想に対して「やっぱり大人になれなかった」と自覚できるのは二十歳を迎えてから。「『ハタチ』って、そんな皮肉な体験をする年齢なんだと思います」

Mynor_1stissue_4
Mynor_1stissue_5

 さまざまなハタチの飾らない声や姿。そこに浮かんでくる現代の「ハタチの肖像」に、過去・未来に横たわる自分のハタチの肖像を投影してみたい。

ハタチの肖像

▶︎もっとZINEをよむ

「ヨガってむしろストレス」新たなヨガは脱力系。“寝起きのベッドでダラゴロ・ヨガ”ハウツージン『Lazy Yoga Guide』

描かれた“過労死”。ホラー仕立てのエキセントリック&パーソナルジン『Karoshi(過労死)』

▶︎▶︎週間トップ人気記事

ヒッピーカルチャー「瞑想」が金の卵に?ユーウツな社会で「瞑想ビジネス」は最高潮

近年最大の「ピザ詐欺」。11万人を翻弄した最悪のピザ事件の記録

—————
All images via Klive Aguilar
Text by Shimpei Nakagawa
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

Pocket

ZINE_Cover 22
この記事が気にいったら
いいね!しよう
HEAPS Magazineの最新情報をお届けします

You may also like...