DAILY
  •      
  • Jan 13, 2017
【今週のZINE】ヒジャブを纏うロンドン女子が作る。宗教と民族とロンドンカルチャー『OOMK』
Pocket

“おしゃれ”の代名詞ミラーレンズに、「kawaii」カルチャーの発信源・原宿を想起させるポップなデニムジャケット。そして、その頭を覆うのは「ヒジャブ」だ。

 ロンドン発、『OOMK(ONE OF MY KIND)』ジンを発行するSofia Niazi(ソフィア・ニアジ)、Rose Nordin(ローズ・ヌルディン)、Heiba Lamara(ヘイヴァ・ラマラ)の女性3人組もまた頭には「ヒジャブ」。彼女らは、いわゆる「ミップスター」

OOMK4_pngs17-2

『OOMK』ジンは2013年より発行され次号で6号目となる。毎号異なるテーマで、ミップスターにはじまり宗教的・民族的なバックグラウンドを持つアーティスト・活動家をドキュメントする。全編フルカラーで作られる、確かなフェミニストジンだ。
 ヒジャブと現代ファッションが融合し、洗練と新しさを持ち合わせたビジュアルイメージはもちろんのこと、生まれも育ちもロンドン、だがマレーシアからアルジェリアまで、それぞれ異なるバックグラウンドを持つミップスター女子だからこそ作れる、国際色豊かな記事も魅力の一つ。

OOMK team

 1970年代から90年代まで活動していた女性による印刷工房「See Red(シー・レッド)」のメンバーへのインタビューや、マレーシアのインディペンデント・マガジン『Odd One Out(オッド・ワン・アウト)』特集など並ぶ。
「DIY culture(ディー・アイ・ワイ・カルチャー)」や「ZINE WORLD(ジン・ワールド)」などジンフェアも開催、彼女らのユニークさである宗教的・民族的バックグラウンドをもってロンドンジンカルチャーとフェミニスト運動を支える。

 宗教的・民族的なバックグラウンド、いわば先人たちのレガシーをしっかり継承しながらも、デジタルネイティブ世代でもあるミップスターは、新たなムスリム世代の肖像だ。ヒジャブを纏うその内側は、ジンカルチャーに精通するバリバリのロンドンっ子。まさにそれを、3人組が作る『OOMK』は体現するのだ。

oomk cover

▶︎ほかにもZINEをみる

パーティーでハイなあの子は何を口走る? 珍ワード炸裂のドキュメント・ジン『Stonerquotes』

毎号「たった1人のインタビュー」のみ。ベルリン発・カルチャーマガジンの最高峰『mono.kultur(モノカルチャー)』

▶︎▶︎週間トップ人気記事

密室「ラブホ」で撮る。日常と乖離したハコで外国人フォトグラファーは何を見た?写真集『Japanese Whispers』

フィデル・カストロのキューバ「最後の7日間」。偶然のストリートフォトグラフは言葉より饒舌に語る

—————
All images via OOMK
Text by Shimpei Nakagawa

Pocket

oomk cover (1)
この記事が気にいったら
いいね!しよう
HEAPS Magazineの最新情報をお届けします

You may also like...