「僕、あなたと歩きます」で稼ぐ若者。ユニークすぎる、ドッグウォーカーならぬ「ピープルウォーカー」って何?
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このロン毛で髭面のナイスガイは、犬を散歩させるドッグウォーカーならぬ「The People Walker (ザ・ピープルウォーカー)」として生計を立てているらしい。

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犬ではなく、人間と歩く。「フンとか拾わなくていいしさ!」

 LA在住のChuck(チャック)は俳優志望。「もう少し、生活費を稼げたらいいのに」と常々思ってはいたが…。

「近所にはドッグウォーカーがたくさんいたし、ドッグウォーカーで生計を立てている知人も何人かいた。だから、僕もドッグウォーカーやろうかな、と思った」のが、いまから約1年前のこと。
 しかし、それは「思っていたより、ストレスフルな仕事だと気づいたんだ。まず、他人の犬のフンを拾うのには抵抗がある。それに、7-8匹もの犬を連れて歩くってのは、結構大変で」と振り返る。また、彼が住んでいるエリアには、ドッグウォーカーや犬のパーソナルトレーナーがすでに多数いた。電柱には個人広告がたくさん貼ってあって「いなからはじめても、僕は彼らに勝てる気がしなかった」。
 そこで、からかい半分、若干悔し紛れに、「僕は犬ではなく、人間と歩きますよー」と書いた、手作り広告を電柱に貼ってみた、という。

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• Need motivation to walk?(散歩するのにモチベーションがいまひとつ足りない人?)
• Scared to walk alone at night?(一人で夜道を歩くのに抵抗がある人?)
• Don’t like walking alone at all?(とにかく一人で歩くのが嫌な人?)
You need The PEOPLE WALKER!

「興味があったらCall or Text me!(電話かメッセして!)」と、携帯番号も添えた。すると、思いの外「ぜひ、私と一緒に歩いてほしい」との連絡が。 最初は週に1-2人。それが、3人になり、今年になりフェイスブックやホームページを開設すると「夏頃にはほぼ毎日、見知らぬ誰かと歩くようになった」と笑う。「最初は、もちろん冗談のつもりだったんだけれど、考えれば考えるほど、需要のある仕事に思えてきたんだ!」

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「たかが散歩、されど散歩」。時給にすると約2300円相当?

 チャック曰く、The People Walkerは、パーソナルトレーナーの散歩版。エクササイズの専門知識はないが、「クライアントたちのウォーキング(散歩)に対するのモチベーション、強いては生活全般に対するモチベーションを上げること」を使命としているそうだ。
 1マイル(約1600メートル)7ドル(約760円)。1マイルはだいたい徒歩20分くらいなので、20分で7ドル、時給にすると21ドル(約2270円)相当。専門知識を必要としないことを考えると、決して悪くはない副業なのではないかと思う。
 早歩きすればするほど、効率よく稼げるが、あくまでも「歩くペースは、その人の希望に合わせて決める」。過去には、山登りや5マイルも(一時間半ほど)もの長歩きをリクエストされたこともあったそうだ。

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アイデアは、コピーされても「良いんじゃない?」

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 現在、週に1回以上ペースで会う「常連」と呼べるクライアントは6人ほど。その他は、旅行者や、ちょっと試してみたいという人たちだそう。ニーズはあると信じていたが「まさかここまで反響があるとは思ってもみなかった」と語る。

 一方で、地元のテレビや新聞など、メディアに取り上げられた結果、チャックのアイデアをコピーしはじめた人も少なくないとか。しかも、米国内だけではなく「他国にも」というから驚きだ。
 アイデアを横取りされたことに、本人は気を揉んでいるのかと思いきや、「ポジティブ、イイことがコピーされるのは、『良いこと』だと思っています」と彼はいう。「僕のカラダはひとつしかないので、この地球上でピープルウォークを必要としている人、全員の手助けすることは不可能に等しいので…」

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 むしろ、気を揉んでいるのは、他人にアイデアをコピーされることよりも、コピーした人が、不正なく誠意のある仕事をしているか、ということだそう。「チーム『The People Walker™』は今のところ、ロサンゼルス内のみ。他州や他国で、もし不満足なサービスを受けたとしても僕らのチームとは一切関係ありません!」と念をおす。現在、クラウドファンディングも計画中。「 タクシーの配車アプリサービス『Uber』のようなアプリを開発して、もっと効果的にPeople Walkerを広めていけたら」と話す。
 
 最後に、どんな人がピープルウォーカーに向いているか、と聞いてみた。すると、「フレンドリーで、他人の意見や気持ちに興味が持てて、ポジティブな人。もちろん、アクティブに動きまれる体型で、体力もあるに越したことはないと思う!」との回答。心理カウンセリング、パーソナルトレーナーといった資格や知識は「あるに越したことはないが、なくてもできる。ちなみに僕はどちらの資格も持ってない」。

 ジョークのセンスも「あるに越したことはないが、基本的には喋るより、聞くセンスの方が重要」だそうだ。よく「話しやすい」と言われる人や、性格と体力に自身がある人は、この仕事にトライしてみるのはどうだろう。

*1ドル=108円で換算

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Photos Via
Text by Chiyo Yamauchi

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