コーヒー好きの元NASA技術者が参画「市販の水を“コーヒーに最適な水”にする魔法の粉」を開発!

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「サードウェーブコーヒー*」がコーヒー界を席巻し、日本にも数年前サードウェーブの金字塔・ブルーボトルコーヒーが上陸。直輸入の高品質な豆で淹れられた美味しいコーヒーが街の至る所で飲めるようになり、こだわりの一杯の大衆化は進んだ。その大衆化はさらに進んで、多くが今度はその味を再現しようと自宅でこだわり豆からハンドドリップ。
…したはいいものの「なんか違う…」なんてこともしばしば。豆を変えたり煎る時間を変えたりしてもなんか違う…。その大きな違いの秘密は、もっと身近なところにあった

*豆の産地を重視し、それぞれの個性を味わうための焙煎や淹れかたにこだわったコーヒー。

コーヒーの98パーセントは『水』でできています。つまり、使用するH2O(水)の品質次第でお気に入りの一杯にどれほどインパクトを与えるかおわかりいただけますでしょうか?」。いくら豆に淹れ方にこだわったって、肝心な「水」が良くなければ意味がない。なるほど灯台下暗し、その大前提に帰った発想で誕生したのが、コーヒーに最も適した水をつくる“粉”だ。

Third Wave Water - Classic & Espresso w Jug

 開発したのは、スタートアップ「Third Wave Water(サード・ウェーブ・ウォーター)」。ロースター兼コーヒースタンドのオーナーでビンテージ焙焼機の再設計やろ過システムのデザインなどに携わってきたテイラーと、NASAやボーイング、米国空軍、宇宙船関連会社に技術者として従事してきたチャールズ(ふたりはもちろんコーヒー好き)が仕掛け人だ。「みんなの悩み“同じコーヒー豆でも水次第で生まれる違い”を解決できないか」と手を組み、昨年開発に着手。広範囲に及ぶ研究と実験の末、市販の蒸留水を「コーヒーを淹れるのに最も適した水」に変える粉末を完成させた。

Third Wave Water - Classic Profile 3
Third Wave Water - Classic Profile 6

 使い方はいたってシンプル。3つのミネラル(くえん酸カルシウム・硫酸マグネシウム・ナトリウム)が完璧なバランスで配合された粉をいつもの水に混ぜるだけ。コーヒーだけでなく、お茶にも最適だ。

 豆でも淹れ方でもなくコーヒーの割合の多くを占める「水」に味の可能性を探究するとは、目から鱗の発想。「飲水思源(いんすいしげん、物事の基本を忘れない)」という言葉があるが、まさにコーヒーの基本=水を大切にする。ウォーターソムリエたる者も現れ水の質や価値が高まる昨今、然るべきタイミングでコーヒーの水をアップグレードしてみるのはどうだろう。コーヒー好きとしては試さずにいられないはず。

▶︎Third Wave Water

All images via Third Wave Water
Text by HEAPS, Editorial Assistant: Tomomi Inoue
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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