「アートが好きじゃなくても理解してもらいたい」フェミニスト作家ジェニー・ホルツァーは、芸術表現に“ことば”を織り込む

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今回紹介する展覧会は、スペインにあるビルバオ・グッゲンハイム美術館で開催中の『Jenny Holzer: Thing Indescribable』。ニューヨーク在住米国人アーティスト、ジェニー・ホルツァーの個展である。1980年代頃に登場したバーバラ・クルーガーやシンディ・シャーマンを含むフェミニスト・アーティストたちと同じ世代に属し、芸術作品における女性目線での表現方法を開拓してきた。

この個展では、1970年代の中頃から40年間にわたって製作されたジェニーの作品を展示。「アートが好きな人じゃなくても理解できるようなものを作りたかったから、私は“言葉”を選びました」。そう彼女が語るように、一貫して“文章”や“言葉”が主要な表現方法となっている。しかしそれを映し出す媒体や場所はさまざまで、街頭のポスターから森の中、砂漠にいたるまで予想だにしない新たな視点を鑑賞者に提供する。

ジェニーが紡ぐ言葉は詩的であると同時に、痛烈に現代社会を批判するものだ。実際に暴力や不当な扱いを受けた人々の言葉を代弁することもある。アートの力を借りて彼らの声がもっと世界に届きますように。そんな願いを込めて作られた作品たちは「芸術なんてわからない」、そう思うあなたにもきっと届くはずだ。


Jenny Holzer, Ram, 2016. LED sign with blue, green & red diodes, 14 x 762 x 14 cm.
Text: “Two Faces the Color of Iron” from Building the Barricade by Anna Świrszczyńska, English translation by Piotr Florczyk, © 2016 by Tavern Books. Used with permission of Ludmiła Adamska-Orłowska and the translator.
Courtesy the artist and Hauser & Wirth
© 2019 Jenny Holzer, member Artists Rights Society (ARS), NY / VEGAP Photo: Collin LaFleche

Jenny Holzer, Survival: Men don’t protect…, 1989. Indian Red granite bench, 43.2 x 106.7 x 45.7 cm.
Text: Survival, 1983–85
Courtesy the artist
© 2019 Jenny Holzer, member Artists Rights Society (ARS), NY / VEGAP Photo: Larry Lame

Jenny Holzer, Purple, 2008. 20 LED signs with blue, green, red & white diodes, Each element: 148.1 x 13.3 x 14.8 cm.
Text: U.S. government documents
Courtesy the artist
© 2019 Jenny Holzer, member Artists Rights Society (ARS), NY / VEGAP Photo: Collin LaFleche

Jenny Holzer, from Truisms (1977–79), 1977.
Courtesy the artist
© 2019 Jenny Holzer, member Artists Rights Society (ARS), NY / VEGAP Photo: Jenny Holzer

アーティスト自身のポートレート。
Portrait of Jenny Holzer Photo: Nanda Lanfranco

Text by Haruka Shibata
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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