キッズのあらゆる移動が一台に。ベビーカーから二・三・四輪車まで“八変化”、兄弟姉妹で共通の乗り物「モンキーサイクル」

まるでトランスフォーマー。1台で8役こなすキッズバイクは、移動と遊びの可能性を広げてくれる?
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「昔、まだ小さい息子にドイツ製の高級木製キックバイク(ペダルなし幼児用自転車)を購入したんですね。でも悲しいことに、息子には重すぎたようで結局乗れなかったんです」

 ある親の失敗談だ。子どもがもう少し成長するまで、そのキックバイクは物置きの奥底にしまわれることだろう。そしてその物置きには、もう使わなくなった三輪車、数年前のベビーカーも入っているかもしれない。我が子ひとりに、家には何台もの乗り物…。ミニマルに生きたい現代家族の生活空間を広げてくれるのは、この春登場する1台で8役のバイク「モンキーサイクル」だ。

ベビーカーから自転車まで、キッズの移動は1台で

 キッズの遊びに欠かせないアイテム、キックバイクに三輪車に二輪車。成長とともに彼らの乗り物は変わっていき、ついこの前までは三輪車だったのが、もう二輪車。その成長速度はうれしくも悲しくも予想以上にまぁ早く、正直、金銭的負担は大きい。もし、昨年買ったばかりの三輪車が、二輪車になってくれたら。そしてたとえば、朝は下の子のベビーカー、午後は上の子の三輪車、と日々の生活シーンにあわせた使い方ができたら。

 そんな「あったらいいな」に応えて登場したのが、日常からスポーツ、レジャーなど、キッズのTPOにあわせて1台で8種類の乗り物にカスタマイズできる「モンキーサイクル(Monkeycycle)」。先出の失敗談を語ってくれた張本人、エンジニアでサイクリストのトニー氏が開発した。生後9ヶ月の赤ちゃんから6歳児まで対応、と豪語するその使い勝手の良さはこうだ。

1、「ベビーカー」。日常生活でのベビーの移動に、お母さんお父さん欠かせません。

2、「トライク」。ペダルなし、後輪二輪タイプの三輪車。遊びながらバランス感覚や脚力をつけられるため、1歳から1歳2ヶ月の赤ちゃんの公園遊びにもってこい。

3、「キックバイク(低)」。ペダルなし、二輪車。補助輪なし自転車の練習で重宝。

4、「キックバイク(高)」。身長が伸びるのが早い時期ですから。


5、「おたまじゃくしトライク」。ペダルつき、前輪二輪タイプの三輪車。ついにペダルデビュー!

6、「ペダルトライク」。ペダルつき、後輪二輪タイプの三輪車。

7、「クアッド」。不安定な凸凹道だってへっちゃらの四輪車。レジャーでもたのしめる?

8、「ペダルバイク」ペダルつき、二輪車。モンキーサイクル、最終形態。友だちん家までひとりでスイスイ〜

 どうだろう、この優秀っぷり。これなら成長速度に合わせてその都度買う必要もないし、シチュエーション別のキッズの移動を1台の乗り物でまかなえる。それから、たとえば下の子の三輪車として使わないときは上の子の二輪車にという使い方もできる。また、ベビーカーにもなるので、次に生まれてくる子との兼用も可能だ。買ってすぐにリサイクルショップ行き、なんてこともなくなる。

 さて、これまでにも1台で何役もこなしてくれるキッズ用バイクはあった。たとえば日本発の「へんしんバイク」は3~6歳を対象にバランスバイク(キックバイク)と自転車の2役をこなしてくれるし、オランダ発の「インフェント(Infento)」は1~16歳を対象に10役以上をもこなす。が、モンキーサイクルの特徴とは、変形の多さにくわえて、変形の手軽さだ。インフェント含め、道具を使って組み立てていく従来のタイプ。一方、モンキーサイクルの組み替えは道具要らずで簡単、素人でも数分でできるようになっている。
「キックバイク(低)」から「キックバイク(高)」への変形にはいたっては、たったの2分40秒。6歳の子なら、自分でもささっとできるだろう。



現在プレオーダー受付中で、購入はサイトから。基本キットで199ドル(約2万2,000円、この場合のオプションはペダルバイク、バランスバイク〔低〕、バランスバイク〔高〕の3種類のみ)、フルキットで349ドル(約3万8,000円)。ベビーカーとチャイルドシート部分は別売150ドル(約1万6,000円)。

 また、キッズの小さい手でも握りやすいブレーキが搭載されていたり、チェーンの代わりにベルトを資料するベルトドライブが採用されているため、動作音は静か。くわえて耐久性も高い。さらに、ベビーカーとして利用するシート部分は、親用自転車への取りつけも可能。自転車用のチャイルドシートにもなるとは、うれしい仕様だ。これがモンキーサイクルのさらにもう一つの姿。家族での移動にも柔軟に貢献してくれる。

 昨年募ったキックスターターでのファンディングでは、目標金額2万5,000ドル(約270万円)の4倍となる約10万ドル(約1,000万円)を調達。3月には日本を含め世界各国へ出荷予定だ。この春、世界中のストリートと公園の移動シーンに出没すること間違いなさそうだ。
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All images via Monkeycycle
Text by Yu Takamichi
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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