子育てあるある、「すぐに着られなくなる子ども服問題」。我が子がすくすくと成長する姿に胸がいっぱいになると同時にこれまた“いっぱい”になるのは、まだまだ着られるのに小さくなってしまった子ども服たち。
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すぐ着られなくなるとわかっていても「かわいい服を着させてあげたい」。それは日本全国、いや世界中の親御さんの親心ではないだろうか。
服を無駄にしたくない、でも…。そんな追年の悩みとも遂におさらばかもしれません。地球に優しいエコと親御さんの“エゴ”を同時に実現、誕生したのは、ありそうでなかった「スローファッション子ども服」。
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「世界で最もサステイナブルな子ども服ブランド」とうたうロンドンの「Jake + Maya Kids(ジェイク + マヤ・キッズ)」だ。デザイナーは、ブランド名にもなっている双子のジェイクとマヤの母、ツェー・チン・イェン(Tze Ching Yeung)。二人を育てる生活の中で、身をもって経験した親の悩みに対し、「成長が著しい子どもたちのためのスローファッション(Slow Fashion for Fast Growing Kids)」をテーマに、サステイナブルな子ども服を制作中だ。ママデザイナーならではの子ども服を見てみよう。
まずはウエスト、アジャスターつきのバンドで伸縮自在に。さらに、成長に合わせて長さを自在に調整できる袖やズボン裾で見事に同じ服が変形可能になっている。
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長く着られることでもずいぶん嬉しいが、“世界で最も”をうたうからにはこのブランド、そのサステナビリティにはもうひとふた工夫ある。
エシカルといえば素材へのこだわりだが、ここは地元企業とのパートナーシップによりオーガニックで再利用可能な生地のみを使用。
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左が通常の、右が同ブランドの廃棄量
デザインにおいては、4歳の男の子であろうが、10歳の女の子であろうが性別や年齢関係なく着られるよう、「ユニセックス」なデザインに落としこまれているので、兄妹間で共有もOK。そういえば、昔無理やりおさがりを着せられてなんともチグハグな子もいたなあ(それはそれでかわいいんだが)。また、着脱のしやすさやポケットなどの機能性も考慮されて作られているというからうれしい。
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服の買い足しでかさむ出費と、着られなくなった服を捨てるという廃棄、どちらのゼロ化もすすめながら、「かわいい服を着させたい」という親の欲まで叶えてくれる。「ジェイク+マヤ・キッズ」は、子ども服界に舞い降りたスローファッションの救世主だ。
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All images via Jake + Maya Kids
Text by Shimpei Nakagawa
Edit: HEAPS Magazine