【今週のZINE】女だって叩く!音楽界のマイノリティ「ガールズ・ドラマー」の専門誌『Tom Tom Magazine(トム・トム・マガジン)』

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その可愛らしい見た目とは裏腹な男性顔負けの図太いビート。叩きならして聴衆をその渦に巻き込む彼女たちは、「女性ドラマー」。

©gesischilling-0134

 ポップ界のカリスマ・プリンスの秘蔵っ子Sheila E.(シーラ・イー)や、米ロックバンドThe White Stripes(ザ・ホワイト・ストライプス)のMeg White(メグ・ホワイト)を筆頭に、女性ドラマーは演者、そして音楽業界のアイコンとしてこれまで多くの人に愛されてきた。

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 今回紹介したいのは、ニューヨークを拠点にする『Tom Tom magazine(トム・トム・マガジン)』。世界で唯一の「女性ドラマー専門誌」だ。

TomTomMagazine_Issue6_Page_01

 自身もドラマーであるMindy Abovitz(ミンディー・エイボヴィッツ)が「従来の音楽業界にあった“女性に対する偏見”をひっくり返そう」
「(男性ドラマーが主流の音楽界で)女性ドラマーたちに“マイノリティ”であることに誇りを持ってもらいたい」と、2009年に創刊した。今号で27号を数え、「女性ドラマー専門」というニッチなものでありながらその息は長い。

Tom-Tom-Magazine-Issue-26-Roots-Carla-Azar

 マガジンの強みは、制作チームメンバーの多くが女性ドラマーであること。だからこそ、プレイヤー側の視点が入った誌面作りができる。

 臨場感あるライブショットにガールズドラマー紹介&インタビュー記事、多彩なイラスト、ウィットに富んだ特集が並ぶ(「ジャパンツアーを行うためには」なんて企画も)。

Tom-Tom-Magazine-Issue-27-Las-Pinas-Antonela-Perigo
Tom-Tom-Magazine-Issue-27-Jude-Miqueli-Tenderfoot
Tom-Tom-Magazine-Issue-26-Roots-Hinds

 さらにマガジン発行だけでなく、ブティックホテル・Ace Hotel(エース・ホテル)や近代美術館MoMAの別館・MoMA PS1(モマ・ピーエスワン)でのイベントプロデュース、ワークショップの開催など活動は多岐に渡る。

「是非、日本でも取り扱いしてほしい」とトム・トム・マガジン、世界の女性ドラマーシーンを、力強いビートさながら大いに盛り上げてくれるだろう。

Tom Tom Magazine
Tom_Tom_Magazine_Issue_21_Page_76

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