【今週のZINE】社会の偏見に“可愛く反抗”、マイノリティ女子5人組はZINEが武器。カルチャージン『La Liga』

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“J. Lo(ジェイロー)”ことジェニファー・ロペスに女優のジェシカ・アルバ、アイドルのセレーナ・ゴメス。「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」にも選ばれるカルロス・サンタナも。ここに挙げた顔ぶれは、みんな「ラティーノ/ラティーナ」だ。

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 ラティーノ(男)、ラティーナ(女)と呼ばれる彼らはラテン系アメリカ人で、米国最大のマイノリティだ。先出のように数々の世界的著名人にもラテン系が多いが、いまだにラテン系=不法移民ラテン系=労働者などと、ラテン系アメリカ人に対するステレオタイプが存在するのも確かだ。

「これだけたくさんのラテン系アメリカ人がいて、言語も宗教も文化的背景も、肌の色や髪の毛だってさまざまなのにも関わらず、“ラテン系”と一括りに片付けられるのはおかしい」と生まれたのが、オンラインプラットフォームジン『La Liga(ラ・リーガ)』(英語・スペイン語対応)。ロサンゼルス、テキサス、ニューヨーク、カナダ、トルコ在住のエール、マリ、アナ、ステファニー、ミアのラテン系女子5人組が仕掛け人だ。

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 オンラインプラットフォームでは「個人的な思い出」や「トラウマ」、「祖国への想い」、「移民として海外に住むということ」、「(偏見に対する)反抗手段としてのアート」などをテーマに、インタビューやエッセイ、散文、イラストなどで表現。不定期発行の紙のジンやインスタのポストでも「『Latinx(ラティンクス*)』であること」が、いまっぽいセンスのイラストやフォトに落とし込まれ、生真面目すぎずに主張されている。

*ラティーノやラティーナに対するジェンダーレスな表現。

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 反トランプのプロテストもそうだが、若い世代はSNSなどテックを武器に、政治や人種問題、フェミニズムなど一見入りづらいような話題へ、同世代を自然に招き入れるのがうまい。まさに『ラ・リーガ』はそのいい例だ。可愛いウェブサイトだな、このインスタ、ビジュアルいいじゃん、をとっかかりに、若い世代が自分のアイデンティティについて考えるきっかけさりげなく生み出しているのだ。

La Liga Zine

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All images via La Liga
Text by Shimpei Nakagawa, Edited by HEAPS
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

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