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  • Feb 5, 2017
「ナチュラルにハイになる」。2017年最注目!のヘルシードリンク、高揚感でふわふわになる「Kava(カヴァ)」って知ってる?
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遅ればせながら、最近になってココナッツウォーターを飲みはじめた。ここ数年でアメリカで流行っているヘルシードリンク、風呂上がりや朝一番に飲むと喉には清涼感、それだけで体の調子がよくなる気がしたり。

ココナッツウォーターにグリーンスムージー、健康茶コンブチャ(あの昆布茶ではない)など、アメリカの、特に若いヘルスコンシャス・ピープルが愛する健康ドリンク。未だ人気は衰えない中で、それらに取って代わるかもしれない、ちょっと“怪しげな”スーパードリンクがじわじわきてると聞いた。

コーヒーよりも古い!“古のスピリチュアルドリンク”

 “今年注目のドリンク”ともてはやされているのは、「Kava(カヴァ)」。「Kava Kava(カヴァ・カヴァ)」とも呼ばれる、コショウ科の木ヤンゴーナの根を砕き水を加えてこした飲み物だそう。

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 発祥は南太平洋諸島。バヌアツ共和国やフィジー、サモア、ハワイなど南国の島々では、少なくとも3000年以上前から習慣的に飲まれていたそうで、起源が6世紀といわれるコーヒーよりもずっと古い。

 社会的にも宗教的にも重要な飲み物で、村の集会や結婚式、来客をもてなす席、お葬式でも「まま、どうぞ一杯」とビールでなく「カヴァをどうぞ」。ココナッツのお椀に入れたカヴァをみんなでまわし飲みする。

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 儀式以外にも日没後にみんなで集まり瞑想しながらカヴァ、仕事終わりに露天のバーに寄ってカヴァ。南太平洋の庶民の生活に欠かせないカヴァは日常飲料であり、隣の村への手土産にもなり、お祝い事や儀式を象徴する“スピリチュアルドリンク”でもあるのだ。

ナチュラルに“ハイ”になれる?

「アルコールのような酩酊感」
「脳がしびれる感覚」
「眠くなる」
「とにかく楽しくなる」
「ふわふわした気持ちになる」。カヴァを飲んだ人は口々にこう言う。口や舌、喉に痺れを感じるとも。

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 アルコールでもドラッグでもないカヴァ、人によって偏りはあるものの一般的に高揚感やリラクゼーション効果を得ることができると言われている。

 WebMD(ウェブエムディー:アメリカでいうオンライン版『家庭の医学』)によれば、カバには、不安や情動不安、ストレス、不眠症、月経前症候群、筋肉痛などの症状を和らげる効能があるのだとか。さらに性欲を高める効果もあるというから、恐るべき飲み物だ。(※)

※ただし飲みすぎは肝臓への負担を増長させるという説も浮上。欧米でカヴァの販売が規制を受けたこともある

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 こう聞くと体や心に効果てき面なスーパードリンクのようだが見た目ははっきり言って「泥水」っぽい。気になる味は、漢方薬のようでもあり土臭くもあり、何しろ筆舌しがたいらしい。挑戦するには少しばかり勇気が必要…。

「カヴァ・バー」まで続々オープン

 見た目と味の描写からして喉がゴクリとはいわないが、試してみなきゃわからない。でも、「遠い南国の伝統ドリンク、どこで飲めるんだ?」。

答えは、あらお手軽「都会のカフェやバーで飲めます」。

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Sam Howzit

 昨年ニューヨーク・マンハッタンに「Kavasutra(カヴァストラ)」がオープン。ここでは本場バヌアツから直輸入したカヴァの根をすりつぶし、オリジナルメニューを提供。甘味料を一切入れないプレーンのカヴァから、飲みやすくしたマンゴーミックスやコーヒーフレーバーのショット、さらにコールドブリューコーヒーやレッドブルとのカクテルまであり、カヴァ祭りである。

 店には、“カヴァでハイになりたい”という初心者や“ストレス溜まったらカヴァ”の常連までが集まり、乾杯はフィジー語で「Bula(ブラ)!」。
 お酒が入り気色ばんだ雰囲気のバーと違い、どこかゆるゆるな空気感が漂っているらしい。ニューヨーク店だけでなく、フロリダに4店舗、コロラドにも1店舗展開している。

 フロリダの「Bula Cocoa Beach Kava Bar(ブラ・ココア・ビーチ・カヴァ・バー)」では、バーテンダーならぬ“カヴァテンダー”がカヴァをシェイクし、「Grassroots Kava House(グラスルーツ・カヴァハウス)」はオープン目前。カリフォルニアには、ジャングルに迷い込んだかのようなトロピカルな内装の「Mystic Water Kava Bar(ミスティック・ウォーター・カヴァ・バー)」もある。

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Flabbergast ED

 カヴァとコーヒーの相性はいいのか、シカゴのカフェ「Limitless High Definition Coffee & Tea(リミットレス・ハイ・デフィニション・コーヒー&ティー)」では、カヴァラテを新メニューとして考案。カレッジタウンで若者も多いだろうウェストミシガンにもカヴァカフェがオープン、さらにニューオーリンズにできたニュー・エイジカフェ「Uxi Duxi(ユクシー・デュクシー)」のすべてのカクテルやティーにはカヴァがフィーチャーされているほどのカヴァっぷりだ。

「オーガニック&ナチュラル・ヘルシー・合法にハイ」を実現する太古のスピリチュアルドリンクは、南国から届いたビジネスチャンス。カヴァ・バーはもとより、カヴァのドリンクスタンドやフードトラック、カヴァのアロマなど、2017年はカヴァの年になりそうな予感がする。

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Text by Risa Akita

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