たった数日でユーザーが急増したSNSのVERO、次は「#削除しよう」新参の慌ただしすぎる一連

つい20時間前にリリースしたなぜだか急に人気爆発。24時間で50万人が登録したSNS「VERO(ヴェロ)への追の記事となる。2月22日から爆発的に増え続けるVEROの新規ユーザーにともなって、こんな声も、また一方で増えている。
「どうやってVEROアカ消したらいいの?」。ユーザー登録が殺到したかと思ったその数日後に、今度は削除依頼が殺到していたらしい。ちなみに、“削除依頼”というのもひと悶着の元になっている。人気爆発から「VERO消そうぜ」が広まるまで、一週間足らずである。

LAUNCH

CEOの“濁った過去”について疑問の声

 ところで、なぜアカウントを消したいユーザーが増えているのか? どうやら前記事であげたヴェロ立ち上げ人アイマン・ハリリの過去が引き金になっている。ヴェロを立ち上げる前、そのアイマン・ハリリは家族経営の建設会社を手伝っていたのだが、この建設会社が「9,000人のフィリピン人労働者を給料未払いのまま働かせていた」という話が浮上したのだ。この時のアイマン、最高経営責任者代理、という肩書き。“SNS警察”、色々見つけてくるの早いよ…26日よりメディアでヴェロのお披露目がはじまったが、CEOについての“暴露”は早いところでその翌日の27日だ。ヴェロのユーザーが急激に増加し、ヴェロが検索ワードとしてホットになり—漏れなく立ち上げ人でありCEOであるアイマン・ハリリについても検索がかかった、と。同建設会社は年間に万単位の民事訴訟(給料未払いに対して)を起こされているなど、結構な問題児だったようで、その労働環境についての評は最悪だ。労働者たちは“レイバーキャンプ”での生活を要求され、十分な水、食事、ヘルスケアにアクセスできない劣悪な環境だったと報告されている。

*昨年7月に約3億5000万円の負債を抱えたまま倒産した。

 して“ヴェロCEOの闇”は皮肉にも既存のSNSでアッという間に拡散され、「そんな人がCEOの会社はサポートしたくない」とスマホの画面が曇りそうな鼻息のあらさで#DeleteVero(ヴェロを消そう)とともにヴェロ排除の気運は高まった。インスタグラムやフェイスブックへの里帰りも殺到したことだろう…..が、まだまだ終わらない。今度はヴェロCEOが「私は会社経営において、金銭面や支払いついて関係ない」というドキュメントを“証拠”としリリースし、これまたメディアとSNSで広まった。既存のSNSに疲れたから、とヴェロをリリースしたのに。アイマン、いまのところは自身にさらなる疲弊を呼んだだけだ。

アカウントの削除がわかりづらくて

 

static1.squarespace

「過去とアプリは関係ない」「ヴェロを潰したい人たちが躍起になっている」だの「でもフェイスブックやインスタに変わる場所が欲しい」「企業や広告に邪魔されないソーシャルネットワークは貴重」だのとヴェロを擁護するか、あるいは“関係ない”と使い続けるもの、ヴェロのについて批評し、あるいは単純に合わなかった、と削除するものとそれぞれではあるが—削除に共通していた声が、冒頭の「ところで、どうやってVEROアカ消したらいいの?」であった。どうやら当初はアカウント管理画面に簡易削除の機能がなかったようなのである。調べてみると、削除にはどうやらヴェロサポートから“削除依頼”をリクエストしなくてはならないらしい。削除ではなく、削除依頼しかなかった。削除しました、の通知がくるわけでもない。で、これが「削除させないようにしてるんでしょ」となり「やっぱユーザーを利用してるんじゃないの?」なんて声につながってしまったという…(現在は削除機能がついている)。


S__11796487
これ。結構記入事項多い。

 おそらくこの殺到するクレームを受けて、いまでは簡単に削除できるようになっていた。アカウント画面からデリートを選択するだけ。24時間かかると出ていた。


S__11796488

 ヴェロにはフェイスブックやインスタグラムの都合っぽさや不透明さで自分たちのコミュニケーションを台無しにされている、と感じているユーザーが流れてきていたのだから、新たな“居場所”に対して少しの濁りにも敏感だ。
 だが、ヴェロのCEOの過去の陰り、削除をさせてくれないアプリの不透明さを、ひっきりなしにかき混ぜてさらに濁らせているのは、SNSから離れられなくなった我々の好き勝手な発言ではある。「ヴェロがダメ。んじゃ、“最悪”なフェイスブックとインスタグラムに帰ったら(だって、どうせそれしか行く場所ないでしょ)?」という発言が印象的だ。なんだかな、自由すぎて自由じゃない、どこにでも行けるのにどこにも行けない、なんてJポップの歌詞さながらの言葉が浮かんでしまう。SNS疲れた、あっちもこっちもダメ、最悪。と文字を並べてみても、いまさらすべてをスパッとやめられるわけでもなく…壁のないSNSの世界、際限なく広がるということは、やっぱり出口もなさそうだ。

————-
Photos VERO Press Kit
Text by Tetora Poe
Content Direction & Edit: HEAPS Magazine

Share
Tweet
default
 
 
 
 
 

Latest

All articles loaded
No more articles to load
 

PRO-DESIGNERS

ビジュアルで世界をガラリと改良した〈前進のデザイナーたち〉