「マリファナの家」誕生。究極の“グリーン”なサステナブルハウスは「大麻で壁つくりました」

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まずはこちらの写真を見てほしい。木をふんだんに取り入れた、住み心地よさそうな家。洗練されたナチュラル志向の住まいだが、ただの“おしゃれな家”ではない。

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実はこれ、“麻”(※1)で建てられた家、言うなれば「カンナビスハウス」なのだ。

(※1)大麻草や、繊維の麻、吸うマリファナやカンナビス、素材としての呼称“ヘンプ”などは、呼び方が違えど、すべて同じ植物「アサ(麻)」のことを指している。

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 設計したのは、サステナブルな建築の先駆者であるイスラエルの建築家集団「タヴ・グループ(Tav Group)」。イスラエルの首都テル・アビブ郊外にある“アーティスト村”アイン・ホドの小高い丘に、地中海を望むように建設した。

 前代未聞の“マリファナの家”だが、一体どこが“マリファナ”なのだろう。

 答えは、その「壁」。泥と藁で作られる伝統的な「土壁」に着想を得て、雨に敏感とされる泥の代わりに石灰を、そして補強要素として使われる藁の代わりに「藁よりも強く丈夫な麻(カンナビス)」を用いたのだ。

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 石灰と麻の「カンナビス壁」はとても扱いやすく、さまざまな厚みの壁や壁龕(へきがん、※2)も容易に作れるので、内装デザインの幅も広がる。その上、優れた断熱性も誇るという。 

(※2)彫像,花瓶,噴水などを置くために,壁をえぐって造られた凹状の部分。古代ローマ建築でとくに盛んに造られた。

「麻を使う」というギミックだけでなく、水を一切使わないエコな「コンポストトイレ(堆肥トイレ)」や、シャワーや皿洗いなどに必要な生活用水も雨水でまかなう、など徹底した地球に優しいエコハウスだ。

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最近まで不当な扱いをされてきた麻だけれども、古代からさまざまな用途があった通り、本来は素晴らしい植物なんだよ」とタヴ・グループ。年々、合法化の動きが活発になるにつれて、マリファナの本来の価値が見直され、嗜好品・医療品以外でのその使用が進み、生活のさまざまな部分に取り入れられてきている
 麻を用いて生まれた、美しい「カンナビスハウス」。エコやエシカル、サステナブルなどの語彙が語気を強められる現代にぴったりの最新住宅だ。

Tav Group

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All images via Yaeli Gabriely
Text by Shimpei Nakagawa
Edit: HEAPS Magazine

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