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  • Mar 19, 2016
週4のライブハウスから、現場のミュージック「#002 新世代ヒップ・ホップ RATKING」(独断と偏見でインディーバンドを選びます)
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ニューヨーク在住17年、週に4度のライブハウスを欠かしたことはない。
行ったライブハウスの数はもはや200を越える…(と思う)。
そんな音楽ライター、サワイ・ヨウコが独断と偏見で選ぶ、いま聴いておきたい、知っておくべき現場のインディーバンド。

#002
新世代ヒップホップ!
「RATKING」

ブルックリン発のヒップ・ホップ、ラップ・グループ、RATKING。伝統的なヒップホップに、ニューウェイブ、パンク、白黒映画など折衷的要素を混ぜ、新世代ヒップホップをぶちかます。

2013年のサマースクリーンの野外。彼らはバックパックを背負ったまま(置く暇なかったのか?)のDJとラッパーの周りは、スケボー・キッズの集まる公園のごとく、映画そっちのけでお祭り騒ぎになっていた。なんだ、このラフーな新世代感覚は。お客さんには「ニューヨークが地元」という同世代が、遠くブロンクスやハーレムから見にきていて、「ヒップな」ブルックリンは初めて、という子も沢山いた(ほとんどが黒人)。
「俺は96年のJayZか、93年のODB(=ウー・タン・クランのメンバー)」とヒーローに敬意を払い、偽物のブランド品を売るキャナル・ストリートの現実を皮肉り、ニューヨークという街の激しい移り変わりや衰え、繰り替え冴える栄枯盛衰の現実を彼らの視点でラップし、地元の声を代弁している。私は、ほとんどヒップホップを聞かないが、彼らの音はダーティで攻撃的で創造的で、なんというか時代の生のエネルギーを感じてしまい、ショーのパワーを一度経験したらやめられないのだ。

RATKING / ratkingnyc.com
ratkingnyc.com

Text by Yoko Sawai

サワイ ヨウコ/Yoko Sawai
ニューヨーク在住歴17年の音楽ライター。音楽イベント企画、メディアコーディネイト、レコード・レーベル経営(コンタクト・レコーズ)。ブルックリン・ベースのロックバンド、ハード・ニップスでも活躍。hardnipsbrooklyn.com

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