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  • Nov 12, 2015
RAILWAYで魅せた「RUNWAY」
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決行!逮捕スレスレ。1時間だけのファッションショー

起こりうる最悪の事態は逮捕。それでもやってしまった「地下鉄ファッションショー」。無機質な銀色の車両の扉が開いたら、非日常を纏った女性たちがさっそうと車両に乗り込んでウォーキングしはじめる。あっけにとられる乗客はものの数秒で“鑑賞者”に仕立て上げられた。ショーの仕掛け人の目論見通りに、乗客は“目撃者”で“拡散者”。共犯だ。

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*最下部に動画あり。

 世界4大コレクションのひとつであるニューヨーク・ファッションウィーク。今年、開催直前の2月のとある日、マンハッタンとブルックリンを繋ぐ電車「Lトレイン」で、“ゲリラファッションショー”が行われた。企画したのは、ブッシュウィック地区在住のデザイナーKim Mesches(キム・マシューズ)。近年、ファッションはデザイナーやその背景にある芸術よりも、「SNS投稿されたものに注目されがち」だと話す。そんな時代だからこそそれを利用し、どんな反響があるのか試してみたかったという。

 最悪の事態は逮捕…しかしそんなのおかまいなし。LトレインのBedford Ave駅からFirst Ave駅と、たった3区間の“短い時間”と、乗客がいる中での“狭い車内”をいかに利用して洋服たちを表現できるかに集中。
 当日の出発点はウィリアムズバーグ地区。開始直前に、乗り込み口から一番近いサロンでヘアとメイクを施しての出陣となった。5人のゴージャスな女性が車両に乗り込み、モデルがウォーキングをはじめると、乗客は一斉に注目しスマホを取り出す。写真、ムービーを撮りはじめる。目論見どおりだった。それから1時間、車両を行き来してショーは続いた。

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「今までにないエネルギッシュなショーで興奮しっ放しだったよ。警察に警告されたけど大目に見てくれて最後までやることができたし」と話すキム。
 非日常的な出来事があれば、とりわけ興味のないものでもSNSに投稿しがちな現代人。彼らはSNS上にて“リアルタイム”でショーを実況、“自動的に”プロモーションしてくれたというわけだ。結果プロデュース費用は抑えられ、且つブランドの宣伝効果も大きく、満足のいく実験結果に、キムは「現時点では予定はないけど、もしかしたらまたやるかもね」と笑みをこぼした。

動画 KIM MESCHES #UNDERTHEGROUND


Who is Kim Mesches?

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高校時代はグラフィティアート、大学時代はスニーカーのカスタムに没頭する日々を送ったキム。昔からデザイナー志望だった彼はFIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)の夜間クラスに在学中、ハイエンドイブニングウェアー、ブライダルデザイナーになるため本格的にファッション業界で働き始める。その4年後、海外デザイン・プロダクト部門の総責任者に上り詰めた。これらを経て自身のブランド「KIM MESCHES」をスタートさせ、現在はフリーランススタイリスト/ブランドコンサルタントとして働いている。

Photos by Spencer Kohn
Writer: Yu Takamichi, Edited by HEAPS

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