スマホを再利用して地球温暖化を食い止める

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Rainforest Connection

小さなデバイスが変える地球の未来

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次々と新しい機能が搭載され世に送り出されるスマートフォン。最新機種を買って、古くなったも のは引き出しの奥で眠っているという人も多いかもしれない。実はそんな使わなくなったスマートフォンに地球の未来を変える可能性があった。

スマホ、森林の“ボディガード”になる

 飛行機や船、自動車などの交通機関が排出する二酸化炭素(CO2)より、伐採によって失われる森林の方が地球温暖化に悪影響を与えているという。しかもその伐採の50%から90%が違法で行われている。そんな違法伐採を阻止すべく動き出したのがTopher White(トファー・ホワイト)だ。彼がはじめたスタートアップRainforest Connection(レインフォレスト・コネクション)はスマートフォンを再利用した装置で森林を守るシステムだ。このプロジェクトはクラウドファンディングのキックスターターで2014年6月から7月のわずか一ヶ月で16万7,000ドル(約2,000万円)もの資金を集めたことでも話題になった。

 これまでも問題視され続けてきた違法伐採による森林破壊だが、その対策方法は衛星での監視だった。しかし衛星だと時間がかかり違法伐採を阻止するのが難しかった。そこでレインフォレスト・コネクションは使わなくなったスマートフォンにソーラーパネルをつけた装置を開発。木に取り付けたこの装置はチェーンソーの音を感知すると森林の管理者に自動で通知されるシステムで、連絡を受けた管理者はすぐに違法伐採の現場に行き、作業を中断させることができる。

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スマホ 1台 vs 車 3,000台

 スマートフォンの再利用と電源は太陽光というエコフレンドリーなこの装置。これ一 つで約2.6㎢をカバーでき、この面積の森林を守ること で約3,000台の車が地球上から無くなったのと同等の二酸化炭素削減効果があるとされている。すでにインドネシアのスマトラ島とカメルーンでこのシステムが実験的に導入され、実際に違法伐採の阻止に成功している。また今年中にはブラジルで市民団体と協力してアマゾンの広大な面積の森林を守るプロジェクトを始動する予定だ。

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 このプロジェクトの目的は、違法伐採者を取り締まるだけではない。「森林を守ることと同様に大切なのは、森林を守る現地の人々とのパートーナーシップを構築していくこと」と創設者のホワイトは話す。

 小さなスタートアップが作った小さな装置は広大な熱帯雨林を守り、地球の未来すら変えるかもしれない。これまで自然資源を搾取して発展してきた私たちの生活。これからは人間のためのテクノロジーではなく、レインフォレスト・コネクションのように自然のためという形でテクノロジーの一部を自然に還元する必要があるのではないだろうか。



※1ドル120円換算
rfcx.org
Writer: Akihiko Hirata

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